【業界動向】

物流管理ソリューションに注力

米E-Stampがオンライン切手事業から撤退

■URL
http://www.e-stamp.com/cgi-bin/e-stamp.dll/static/pressrelease1127.jsp

 米E-Stampは27日、インターネットを介した切手販売事業から段階的に撤退すると発表した。同社は事業戦略を転換し、今後は、WWWを使った配送/物流管理ソリューションに注力する。これに伴い、同社は社員の30%の削減する計画も明らかにした。

 同社は1999年8月、米国郵政公社から初めてオンライン切手事業の認可を受け、事業を開始。しかし、同社のRobert Ewald社長兼CEOによると「オンライン切手事業では好調な業績は得られなかった」という。さらに「同事業が非常に規制が強い環境にあるという現実と、インターネット企業に対する評価が変化したことが、事業転換の主な要因」と説明している。

 同社は11月24日付けでオンライン切手のスターター・キットを出荷停止している。オンライン切手の販売を12月31日まで続け、顧客サポートや切手の返品受付などを2001年3月1日まで行なう予定。また同社は、同業のNeopost Onlineと提携し、自社の顧客に対しNeopostのオンライン切手への移行を促していく。

 同社は2000年5月、物流管理ソリューション企業2社を買収しており、今後はサプライチェーン管理市場へと移行していく。米IDCによると、同市場は2004年には80億ドル規模に拡大する見込み。E-StampのEwald社長は「より大きな事業機会を得られる物流管理ソリューション市場に向けて、経営資源を再配置する」と語っている。

(2000/11/28)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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