【回線 / 業界動向】

JENSがAT&T、BT Igniteと提携 データセンターサービスを国際間へ拡大

■URL
http://www.jens.co.jp/news/20001128.html (JENSのリリース)
http://www.ipservices.att.com/ (AT&T Data & IP Services)
http://www.btignite.com/ (BT Ignite)

向かって左からBT~のIrvin氏、AT&TのBrown氏、JENSの中野氏
 日本テレコムの100%出資企業であるJENS株式会社(以下JENS)は、米AT&Tおよび英BT Igniteと、インターネットデータセンターサービス提供に関する国際間業務提携を結んだと発表した。

 JENSは2000年6月からデータセンターサービス「ViPS」を運営、すでに100社を超える顧客を集めている。この10月には大阪にもデータセンターを開設、来年は池袋に東京第2センターを開設予定など、これまで順調な展開を行なってきた。
 今回の提携で、同社はこれまでの日本を含めた11ヵ国30ヵ所(日本国内2ヵ所、米国8ヵ所、欧州9ヵ国20ヵ所)にサービス提供エリアを拡大する形だ。これによって、日本の顧客向けには、米国(AT&T)および欧州(BT Ignite)の各データセンターサービスのコンサルティングからサービス契約、利用料金の日本円による請求、カスタマーサポートなどをJENSが一括して行なう形となり、ユーザーは世界規模のデータセンター上でのサーバー運営が可能となった。また欧米と日本のサービス格差解消にも努めるという。
 一方のAT&TとBT Igniteは、欧米の企業が日本での事業展開を行なう場合、JENSの設備を利用したデータセンターサービスの提供を行なっていく。この双方の効果によって、多国籍企業やドットコム企業への展開を図る方向だ。

 なお、JENSの親会社である日本テレコムは、今年3月にAT&TおよびBTの合弁である国際通信会社「Concert」と提携、Concertのネットワークを利用した企業向けの通信サービスを行なっている。今回の提携でConcertでのサービスはどうなるかという質問については、「Concertは基本的にネットワークのサービスであるし、今後とも提携してサービスを行なっていく」(JENS 中野豊代表取締役社長)との見解だった。

(2000/11/28)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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