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■URL
http://www.replaytv.com/news/pressrelease33.htm
パーソナルTVの米ReplayTVは27日、セットトップ・ボックス(STB)の製造・販売から撤退し、STB製造メーカーやネットワーク事業者向けにライセンス供与する事業に専念すると発表した。また、これに伴い、前会長兼CEOのAnthony Wood氏が同職に復帰することも明らかにした。
同社は、ハードディスクにTV番組を録音できるパーソナルTVを開発している。戦略転換の理由として、同社のWood氏は「立ち上がりつつあるパーソナルTV事業に最適な投資を行なうため、企業戦略を転換する。当社の中核技術や資源、経営陣を活用して、消費者向けハードウェアからサービス提供会社へと移行する」と語っている。なお、同社顧客へのサービスは継続するため、影響は生じないとしている。
同社は今後、メディアサーバーやビデオクライアント、コンテンツ配信サーバー、広告配信サーバーからなるソフトウェアパッケージをライセンス供与する事業に専念する。これにより、ケーブルや衛星通信、地上波向けの家電メーカーやSTB製造メーカーなどが、迅速に製品を開発できるようになるとしている。
パーソナルTV分野では、同業の米TiVoとの激しい競争に直面し、さらに、米AOLが双方向TVサービス「AOL TV」を開始するなど、競争が激化している。これらの競争で生き残るため、ReplayTVは事業戦略の転換を余儀なくされたようだ。
(2000/11/29)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]