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■URL
http://www.activebuddy.com/pr_001129.shtml
これまでICQやMSN Messengerといったインスタントメッセージング(IM)はチャット以上の用途に使われることは希であったが、米ActiveBuddy社は、このインフラを新たなメディアに仕立て上げ、そこから利益を生み出すビジネスモデルを作る、という新技術を公開した。
これはカリフォルニアで開かれている「Instant Messaging Conference」の会議場で公開されたもので「Instant Messaging Application(IMA)」と呼ばれる。製品はまだなく、ベータ版が会場で公開されたにすぎない。しかし、このIMAを使うとIMを通してニュース配信、株価の表示、電話帳、スポーツの結果の表示、天気予報や簡単なゲームなどが利用でき、新しいメディアプラットフォームになりうる様相だ。
同社のCEO、Peter Levitan氏は「インスタントメッセージングはその爆発的な成長と人気の陰で、売り上げを上げるための確実なビジネスモデルを欠いていた。ActiveBuddyの技術がこのパラドックスのソリューションとなる」と自信を見せる。
IMAは3つの要素から成り立っている。「BuddyScript」はテキストで入力される命令や質問を解析し、適切なデータをIMソフトに返す。「BuddyCentral」はIMネットワークとのインターフェイスを確保し、必要なソフトをホスティングする。そして「BuddyTrack」はユーザーセッションと広告配信のためにユーザーの動きを統計にする。これらのソリューションはいずれもMSN Messenger Network、AOL Instant Messenger Network、Yahoo!Messenger Networkやその他携帯電話上のIMサービスのほとんどに互換性を持っている。
現在、同社はこの技術に関して特許を出願中であり、今後実際にどのような製品になるのかまだ不透明な点が残る。しかし、今まで大手ポータルの客寄せの意味合いの強かったIMソフトが利益を生み出す独立したメディア足りうるのか、注目されるところだ。
(2000/11/30)
[Reported by taiga@scientist.com]