【新サービス】

ソニー、“サイバー名刺ビジネス”をスタート

■URL
http://www.pop-sync.net (12月5日開設)
http://www.world.sony.com/JP/News/Press/200012/00-060/

 


右上の画面が「PoP-Sync Card」
情報が更新されると赤く表示される

 ソニー株式会社は顔写真とネット情報をリンクさせた「サイバー名刺」を使ったコミュニケーションサービス「PoP-Sync(ポップシンク)」を12月5日より開始する。個人向けのサービスは無料。企業向けサービス提供料金は月額30万円から。

 「PoP-Sync」とはデジタル写真にURLなどのインターネット情報を埋め込んだ「PoP-Sync Card」というサイバー名刺を使って行なうネット上での情報交換・更新・管理サービス。画像への情報埋め込み技術には「IP3」を採用している。

 使用例を「PoP-Sync」を導入した企業を仮定して説明すると、まず採用した企業は営業マンなどの顔写真(JPEG画像)に自社サイト情報などをリンクさせた「PoP-Sync Card」を作成する。「PoP-Sync Card」は各企業にあわせてカスタマイズが可能なため、自社の業態にあわせた機能を追加する。次にこのカードを自社サイト上や配布サービスを使って顧客に無料で配る。カードが配られた顧客のPCには無料で提供される専用ソフト「A-caDeフォルダー」により、「PoP-Sync Card」のカードメニューが表示され、右クリック1つでアクセスしたい情報をダイレクトに読みにいけるほか、企業側はPoP-Syncの「一斉更新サービス」を使って、「PoP-Sync Card」を持つ顧客に対して一斉に最新情報を提供することができる。また、カードを持つユーザーだけがアクセスできる「コミュニティスペース」をカスタマイズすることによって、企業側とユーザー側との商談の場やアンケートや顧客同士の情報交換などに活用するといったことも可能だ。カードの容量は50K~100K。気になるセキュリティー面だが、ソニーの運営するサーバーで一元管理することによって顧客情報の流出を防ぐ。

 一方、無料で使える個人ユーザー向けの「PoP-Sync Card」は簡単にHPが作れる機能なども付いているので、友だち同士のコミュニケーションツールとして十分活用できる。今後はビデオメールなどのオプション機能を増やす予定で、オプションに関しては有料制も検討中だ。また、現在はPCユーザー向けのみのサービス提供だが、今後は携帯電話、PDAなどにも拡大していく。

 なお、女性向けサイト「eWoman」は、12月5日より「PoP-Sync」を採用したサービスを展開することを表明している。

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(2000/12/4)

[Reported by tanimoto@impress.co.jp]


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