【業界動向】

B2B市場のインフラ提供企業「Tradia」が誕生~経営者は現WebSwap.com経営陣

■URL
http://www.tradia.com/index.html

 高度な機能を持ったB2B市場を簡単に作るためのインフラを提供する新会社Tradiaが、物々交換取引サイトWebSwap.comを運営している投資家・経営陣によって設立された。

 新会社はWebSwap.comの現経営陣が経営するだけでなく、WebSwap.comに投資した投資家たち、Sequoia Capital、Accel Partners、Sippl MacDonald Ventures、その他エンジェル投資家も後ろ盾となる。

 Tradiaが顧客に提供するのは、元々はWebSwap.comにおいて物々交換取引用に構築したソリューション「Excelerator」だ。物々交換取引は二人の間では簡単に成立するが、その代わりに成立する確率が低くなってしまう。3人の間の取引だと相互に条件を確認し、取引を成立させるために複雑な仕組みが必要となる。元々WebSwap.comではこの3人の間の取引ができるような特許出願済みのシステムを利用して取引成立の頻度を格段に高めていたのである。それだけでなく、それぞれの取引において、固定価格取引、価格変動型の取引、価格を決めずに交渉によって決める取引、物々交換、といったさまざまな決済の形態を用意している。このExceleratorはASPモデルとして顧客に提供される予定だ。

 市場調査会社Keenan Visionによると、国際的なデジタル市場の市場規模は2000年の470億ドルから、2004年には1.66兆ドル規模にまで達することが予測されている。この将来性を鑑み、Tradiaでは始め企業間バーター取引、消費者間パーター取引、そして不動産市場に焦点を合わせて売り込んでいく。これらの限定された市場であっても、現在オフラインで年間3,000億ドルの取引が行なわれており、将来性があると見ているからだ。

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(2000/12/4)

[Reported by taiga@scientist.com]


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