|
北海道江別市のISPであるWebONEは4日、フレッツ・ISDN“タイプ2”サービスへの対応を開始した。
現在、他のISPで一般に対応しているのは“タイプ1”のサービスで、月額料金は4,500円。これに対しタイプ2では、月額2,900円でインターネット接続用のISDN定額サービスが提供される。例えば、WebONEの年額1万2,000円のコースと併用した場合、ネット接続にかかる料金が1カ月あたり3,900円となり、タイプ1と無料ISPを組み合わせた時よりもさらに600円安くなる。サービスエリアは市内の江別、豊幌、野幌地区で、近日中に大麻地区でも対応する予定だという。
フレッツ・ISDNのタイプ2サービスは、NTT地域会社が都道府県単位で構築している地域IP網を経由しない点でタイプ1と大きく異なっている。例えば、あるISPが東京の03エリアで対応サービスを提供する場合、タイプ1ではこのエリアを束ねている地域IP網と1カ所で接続すればいいが、タイプ2で提供するには、同エリアに100カ所以上ある電話局に自前で回線を調達して接続しなければならない。ユーザー料金が安くなる一方でISP側の負担が大きくなるため、タイプ2への対応はISPにとってあまり現実的ではなかった。とはいえ、サービスエリアが比較的限定されている地域ISPでは、タイプ2への対応も十分に考えられるものだった。WebONEによると、タイプ2への対応はこれが全国で初めてだとしている。
なお、WebONEのタイプ2サービスでは、ユーザーとISP間の通信速度が64kbpsで保証される点もメリットだという。タイプ1では、地域IP網の混雑状況により通信速度が影響を受けるベストエフォートタイプとなっている。
(2000/12/4)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]