【業界動向】

NTTCom、インターネット検定「.com Master」を創設

■URL
http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2000NEWS/0012/1208_2.html
http://biz.ocn.ne.jp/master/

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTTCom)は、インターネットの基礎知識の向上や利用促進を図ることを目的として、検定試験「.com Master(ドットコムマスター)」を創設、2001年5月13日に第1回試験を実施する。試験は年2回実施する予定。

 検定の特徴は、インターネットやパソコンの最新技術動向を検定問題に反映している点だ。そのため、合格した年を資格の名称に表記する。NTTComでは時代に即応した判定基準レベルとして資格が活用できるとしている。また、ISPのノウハウなどを反映した検定でもあるので、テクニカルサポートオペレーターの知識のレベル到達確認ツールとしての活用も期待されている。

 第1回試験では、パソコンなどの基礎知識を持ち、ネットを容易に活用できるレベルを星1つで表す「ドットコムマスター★2001」のみを実施する。第2回以降は、上級の星2つ(ダブルスター)や星3つ(トリプルスター)の資格も加え3ランクとする予定だ。初回の出題内容は、インターネット接続の設定に関する知識やインターネットアプリケーションの設定など。検定実施場所は東京、大阪など全国11都市を予定、検定料は8,000円となっている。申し込みは2001年1月15日~3月16日まで、ホームページおよび一般書店などで行なえる。

 NTTComでは今後、資格取得者が希望する場合、実務研修を行なった後、パートナーとしてOCNカスタマーサポートの一部やコミュニティセールスなどを委託するアウトソーシング事業を来夏より提供していく予定だ。

 IT技術者の基礎知識を図るという「.com Master」。NTTComのカスタマーサポートのクオリティを高めるという意味合いが強いように思えるが、NTTComでは資格について「インターネットレベルの底上げを目指すとの位置付け」とし、NTTComのための試験ではないとしている。また、NTTComだけでなく、他企業が同資格を利用することについては「おおいに歓迎する」と述べ、同資格の日本標準化を目指すとした。

(2000/12/8)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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