【新サービス】

デジタルガレージ、カード会社の個人認証・決済機能を利用したエスクロー開始

■URL
http://www.garage.co.jp/
http://www.cyberauction.ne.jp/ (12月中旬より)

デジタルガレージCEO・林郁氏

 株式会社デジタルガレージは、カード会社が持つ個人認証・決済機能を活用した新エスクローサービス「Cyber Auction」を今週中にも「Yahoo!オークション」で開始する。株式会社ジェーシービー(JCB)などカード会社が協力し、集荷・配送はヤマト運輸株式会社が担当する。

 「Cyber Auction」の最大の特徴は、出品者の認証にカード会社の情報を使い、決済をカードで行なう点だ。カード保有者に対してカード会社が付与したID・パスワードを利用した個人認証を行なうため、いわゆる「ナリスマシ」が少ないほか、カード決済なので、入金・振込の手間がなく、安全な取引が行なえるという利点がある。また、全ての操作がPC上で完結するため、振込みなどのオフラインの手間がない。

 まず、落札者が「Cyber Auction」を選択すると、Cyber Auctionから出品者にメールが届くので、出品者はカード認証を行なう。カード会社が付与したIDとパスワードによる本人確認が終了すると集荷が行なわれる。なお、集荷は「Cyber Auction」宛に行なわれるので、互いの個人情報を開示する必要はなく匿名性が保持される。また、集荷の際は集荷希望日と時間帯を指定できる。出品者の手続きが終わると、落札者には「Cyber Auction」からメールが届くので、支払いカード情報や配送情報などを登録する。登録が完了すると商品が配送され、商品に問題がなければカード会社から料金が請求される。なお、商品返品システムも完備。出品者への入金は、カード会社からの利用明細に「マイナス売上」として明示され、振り込まれる。

 出品者の利用できるカードはサービス開始時はJCBのみだが、2001年1月20日にはセゾンカード、2001年2月にはミリオンカードが使用可能となる。なお、落札者は開始時から、JCB、セゾン、ミリオン、VISA、Masterカードの使用ができる。利用料金は全国一律、出品者が認証料105円(税込)+サイバーオークション利用料として落札価格の1.5%(税抜)、落札者は配送料1,365円(税込)+サイバーオークション利用料として落札価格の4%(税抜)。

 デジタルガレージでは「Cyber Auction」について「オークションプラットフォームのデファクトスタンダートを目指す」とし、参加カード企業を拡大しユーザーの利便性を高めていくという。初年度の売上高は6億円、3年後には数10億円を目指す。

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(2000/12/11)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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