【業界動向】

米HUGHESが米Telocityを買収、衛星放送とブロードバンドサービスを統合へ

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http://www.hughes.com/latest_news/00_12_21_telocity.htm

 米HUGHES Electronicsは、21日、米Telocityを買収することを発表した。HUGHES ElectronicsはTelocityに対して1株当たり2.15ドルを支払い、総額は約1億8,000万ドルになる見込みだ。両社の役員はこの買収計画に合意しているが、この買収はこれから政府の承認を得る必要がある。

 HUGHES Electronicsは、この買収によってはTelocityの展開しているDSLネットワークを入手し、現在HUGHES Electronicsが全米で展開している衛星ブロードバンドサービス「DirecPC」を補完することになる。このDirecPCは、これまで下りスピードが速く、上りスピードが遅いサービスだったが、今週中にはこれを改善した双方向通信サービスを発表する予定でもある。この買収によりHUGHES Electronicsは、全米において一般消費者向けのデジタル衛星放送エンターテインメント「DIRECTV」とインターネット情報サービスを展開する企業となる。

 HUGHES Electronicsの会長であり最高経営責任者でもあるMichael T. Smith氏は「われわれは、現在DirecPCサービスを全国的なインターネットブロードバンドサービスとして提供しているが、ブロードバンドに対する需要が大きすぎて、衛星によってすべての人にサービスを提供することはとてもできない。Telocityをサービスに加えることにより、われわれはどんな需要にも応えることができるようになり、DSLが可能な地域ならば顧客にそれを提供し、それができない地域、あるいは顧客が望むところでは双方向の衛星ブロードバンドを提供できるようになった」と買収の意義を強調した。

 また、HUGHES Electronicsは、TelocityのDSLブロードバンドサービスをDIRECTVと統合することも視野に入れている。この統合計画ではDIRECTV、DirecPC、そしてTelocityのDSLネットワークを1つの端末で利用できるようにし、カスタマーサービスも統一して先進的なデジタルテレビとブロードバンドサービスを提供する計画だ。

 Telocityは非常に先進的なホームゲートウェイを既に開発しており、これはDSLをコンピューターに接続する際にネットワークカードの設定などする必要がなく、簡単な操作でデータセキュリティー、自動バックアップ、ホームネットワーキングやインターネット電話機能などを追加サービスとして利用できるようになっている。このホームゲートウェイはDIRECTVのチューナーに統合することも可能で、HUGHES Electronicsが考えている統合計画に寄与することになりそうだ。

(2000/12/22)

[Reported by taiga@scientist.com]


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