【新サービス】

ソニーなど11社、プリペイド型電子マネーサービス事業「Edy」を来年10月開始

■URL
http://www.world.sony.com/JP/News/Press/200012/00-1225/

 ソニー、NTTドコモ、さくら銀行など11社は25日、非接触ICカードを利用したプリペイド型電子マネーサービス「Edy」を共同で推進していくため、2001年1月中に合弁会社を設立、2001年10月より本格的なサービスを開始すると発表した。

 Edyは、店舗のレジやパソコンに専用端末を接続し、ユーザーが端末に自らEdyカードを軽くかざすだけで簡単に支払いができるものだ。Edyには、ソニーが開発した非接触式ICカード「FeliCa」を使用。特徴はコンビニなどに設置される端末のほか、自分のパソコンにリーダー/ライター機能を持つ個人用端末を繋げることで、オンラインでもカードが利用できる点だ。また、ICカードを使用しているので偽造や改ざんなどの不正行為が難しく安全性が高いというメリットもあるという。なお、もしカードを落とした場合は、金と同じ扱いとなるため、入金上限を5万円くらいに定める方向だ。

 Edyについて、ソニーの伊庭保副会長は「電子決済の業界標準になるくらい成功して欲しい」と期待を寄せ、NTTドコモの小野伸治常務取締役は「ECをモバイル端末で実現する『Mコマース』の考え方にEdyは合っている。携帯電話の中に非接触型ICと埋め込むことでバーチャルやリアルの世界でも携帯電話をかざすだけでトランザクションできるようになるとユーザーの利便性は高くなる」とし、将来的に携帯端末経由での入金が可能となるよう検討を進め、モバイル環境における利用促進を図る姿勢を示した。

 新会社では、本格サービス開始に先立ち、2001年3月にam/pm数店での試験サービスを行なう予定だ。また、5年以内にカード発行枚数3,000万枚、加盟店数はリアル店舗2万5,000店、オンライン店舗3万店、自販機が100万台、個人用端末1,500万台の達成を目指す。 なお、新会社には上記3社のほかソニーファイナンスインターナショナル、さくら情報システム、日本総合研究所、トヨタ自動車、デンソー、KDDI、三和銀行、東京三菱銀行が参加する。 銀行系は記入端末やマルチメディ端末、コンビニなどでの入金・利用の促進を、トヨタ自動車は、カーライフシーンでの各種支払いを、デンソーではリーダー/ライターの開発・製造・販売を積極的に進めていく。

 ブロードバンド時代を見据えると、映像・音楽といった即時決済性を伴うデジタルコンテンツが増えてくることが予想される。Edyは物が見えない決済分野における「電子決済の新スタイル」として期待が寄せられる。

(2000/12/25)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp