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無料プロバイダ大手の米NetZeroが2000年12月末、同業の米Juno Online Servicesを相手取り、バナー広告の配信技術に関する特許を侵害したとして訴えていた訴訟で、米連邦地裁は8日、Junoに対して同特許の一時的な使用差し止めを命じた。
問題の特許は、NetZeroが12月初めに取得した米国特許(特許番号は6,157,946)。この特許は、ブラウザーと分離したウィンドウやツールバーに広告を表示する方法に関するもの。同社はこの技術を「ZeroPort」と呼ぶ広告配信技術に使用している。一方のJunoは「Juno Guide」と呼ぶ広告ウィンドウを使用しており、これが同特許を侵害しているとして、NetZeroはロサンゼルス連邦地裁に使用差し止めを求める訴えを起こしていた。
一時使用差し止め命令により、Junoはアクティブなブラウザウィンドウと共に、広告ウィンドウ内に第三者の広告を配信することができなくなる。サービスにおいて広告ウィンドウを表示することは認められるが、自社サービスの広告配信に限られる。この一時使用差し止め命令の効力は、口頭弁論が予定されている3月中旬までで、その際、NetZeroはこの一時命令を係争期間中に渡って有効期間を拡張するよう求める予定だ。
(2001/1/9)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]