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株式会社リクルートは同社が提供する高校生を対象とした進路選択支援サービス「リクルート進学ネット」上で大学入試の出願ができる「らくらくネット出願サービス」を1月10日より開始する。
同サービスでは、受験生は入試要項をWeb上で確認し、入力するだけで出願手続きを完了することが可能だ(調査書だけは別途大学側に郵送する必要有り)。これにより、受験生は願書を書店や学校から取り寄せて購入する手間が省けるほか、記入したデータを使い回すことにより、受験校・学部ごとに出願書類を複数記入する必要が無くなる。今年「らくらくネット出願サービス」で出願できる大学は中部大学と流通科学大学の2校だが、来年以降、参画する学校が増えればかなり便利なサービスになるだろう。
今後のサービス展開としては、2002年からは検定料の決済を銀行だけでなく、郵便局やコンビニ、クレジットカードなどの利用が可能になるほか、出願者数や競争倍率がリアルタイムに確認できるといったサービスも検討されている。リクルートでは受験生の志願内容と入金情報を結合させたデータベースをASPとして大学側に提供するため、学校側は出願書類のデータ化にかかるコストと作業時間を短縮することができる。サービス導入にかかる学校側の初期費用は約200万円。同社の教育関係でのASP事業は初めての試みとなる。「らくらくネット出願サービス」以外でも京都産業大学などでは独自にインターネット出願受付を開始しており、今後ネット上の受験サービスが活発化していくことは間違いないだろう。
(2001/1/9)
[Reported by tanimoto@impress.co.jp]