【業界動向】

AOL-Time Warnerの合併条件についてIM標準化団体が歓迎の声明

■URL
http://www.IMUnified.org

 米連邦通信委員会(FCC)が11日、米AOLと米Time Warnerの合併をインスタント・メッセージング(IM)サービスの開放を条件として承認したことを受け、IMの標準化団体「IMUnified」がこれを一部歓迎する声明を発表した。FCCは両社合併の条件として、IMサービスを3社以上に開放することなどを義務づけている。

 IMUnifiedは2000年7月に、米AT&T、米Excite@Home、米MessageVine、米Microsoft、米Odigoおよび米Prodigyなどが結成したIMサービスの標準化団体。相互運用が可能なIMサービスを消費者に提供すること、およびIM技術を使った次世代サービスの開発を促進することを目標としている。

 IMUnifiedでは、FCCによるAOL-Time Warnerの合併条件に関して、次のような声明を発表している。「IMの相互運用性は消費者に選択の自由を与えるとともに、シームレスなコミュニケーションを提供する。しかし、1つの大手企業が我々と目標を共有していないように思われる。我々はこの目標に向かって前進できるよう、直ちに措置をとるようFCCに求めてきた。FCCの条件は限られたものにすぎず、長期的にも消費者に本質的な恩恵をもたらすものではない。しかし、我々はこの問題に取り組んだ委員会に感謝する。AOLが相互運用性について避けていることをFCCが認めたことは重要な意義をもつ」としている。しかし、一方で「この問題はFCCの限定的な措置以上に大きな問題だ。これにより、AOLのIMサービスにおける完全な支配は今後も続き、消費者と競合他社は被害を受け続けるだろう」との問題もあげている。

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(2001/1/15)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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