【業界動向】

米AOLのネット慈善事業が昨ホリデーシーズンに記録的な成功

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http://media.aoltimewarner.com/media/fn_press_view.cfm?release_num=50252147

 The AOL Time Warner Foundationは15日、「Helping.org」が1999年にAOLによって設立されて以来初めてといえる記録的な寄付の増加と提供されるボランティア時間の増加を記録したことを明らかにした。

 Helping.orgは、1999年にAOLによって設立されたチャリティーサイト。ここに登録されている65万のチャリティー団体に、クレジットカードを使って簡単に寄付を行なうことができる仕組みを提供するほか、誰でも手間を掛けずに簡単にボランティアが行なえるようにチャリティー団体とボランティア等を「お見合い」させるサービスをVolunteerMatchの協力のもと提供してきている。現在提供されているボランティアの種類は2万種類にも及んでおり、米国を代表するチャリティーサイトの一つだ。

 昨ホリデーシーズンの11月から12月にかけて、Helping.orgはオンラインだけで110万ドルの寄付を受けた。これは1999年の設立以来の寄付総額が235万ドルであったことを考えると記録的な伸びといえる。この間の平均的な寄付額は207ドルで年間平均の158ドルを大幅に上回った。またこの間に単独に行なわれた寄付で最も大きかったのは、12月にとある団体に寄付された5万ドルで、これもこれまでの記録、2万ドルを大幅に上回る結果となった。

 そのほかにもHelping.orgは、このホリデーシーズンだけで14,400人のボランティアをチャリティー団体に斡旋することができ、これまでにHelping.orgがお見合いに成功させたボランティアの数は総数6万人に達する。

 こうした目覚ましい成果についてThe AOL Time Warner FoundationのKathy Bushkin氏は「3年前に私たちが商業eコマースの分野に見たのと同じように、現在インターネットを使った慈善事業はとてつもなく大きな潜在的可能性を秘めている。それにたくさんの人々がオンラインメディアを使って自分たちの関心事のために寄付を行なっているのを見るのはとても興奮させられる出来事だ」とコメントした。

(2001/1/16)

[Reported by taiga@scientist.com]


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