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米BrowseUpは18日、ウェブの新しい利用方法を提案するソフトウェアのベータバージョンを発表した。このソフトウエアは同社のホームページよりダウンロード可能で、同社はベータテスターを求めている。
これまではインターネット上のどのページであっても、リンクを作ることができるのはそのページの制作者に限られていた。そのため例えばCNN.comのニュースとNewYork Timesのサイトに掲載された論文との間に関連があっても、ユーザーがそれを勝手にお互いをリンクさせることはできなかったのである。しかしBrowseUpのこのソフトウェアを使うと、どんな人でも勝手にリンクを張ることができるだけでなく、画像や文章を貼り付けたり、あるいは自分のホームページを作ってそれを貼り付けたりすることすらできるのである。また、ユーザーのデスクトップに保存されているHTMLファイルをインターネット上のどこかのサイトにリンクさせることによって自動的にページをアップロードすることも可能となっている。これらの機能はすべてドラッグ&ドロップ機能で実現されているので、作業は比較的簡単だ。
その意味でこのソフトは「ThirdVoice」といった類のブラウザーアシスタントソフトの拡張版ともいえるだろう。ThirdVoiceが人気を呼んだ当時はホームページ上に自由に書き込みができた。そのためにコンテンツの価値を貶めるような書き込みによる著作権を問題や、落書きのような意味のない書き込みが増加したためにコンテンツの価値が薄れるという問題が生じた。このソフトでも同様の問題が生じる可能性があるには違いないが、こうした一連のソフトはリンクという技術の可能性を垣間見させてくれ、ユーザーインターフェイスの在り方について考えをふくらませてくれるものである。
このソフトはWindows 98/NT/2000上で動作し、Javaプログラムとしてダウンロードすることができる。動作条件があるため、注意されたし。同社の社長兼CEOのAlon Schwartz氏は「我々はこの製品をベータテストを通して改良していくためにユーザーからのフィードバックを待ち望んでいる」とコメントした。
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(2001/1/19)
[Reported by taiga@scientist.com]