【業界動向】

AOLジャパン、社名を「株式会社ドコモAOL」に変更
新接続ソフト「AOL6.0」も合わせて発表

■URL
http://www.jp.aol.com/
http://www.nttdocomo.co.jp/

ドコモAOLのロゴマーク
 AOLジャパン株式会社は、2月1日より社名を「株式会社ドコモAOL」に変更することを発表した。これは2000年9月に発表された株式会社NTTドコモの資本参加に伴う、新経営体制の一環として決定したものとなる。
 これに合わせ、NTTドコモと連携したマーケティングを行ない、iモードユーザーのAOLの入会を促進する方針を発表。AOLとiモードが融合した「FMC」(Fixed Mobile Convergence)サービスを積極的に推進することも表明した。この「FMC」の第一弾として、iモード上でAOLメール、およびインスタントメッセージの提供を開始することも明らかにしたが、いつから開始するのかは、現時点では発表できないとしている。

中村稔社長
 1月よりAOLジャパンの社長に就任した中村稔氏は、iモードでのサービスについて、「かなりの数のiモードユーザーがAOLを利用してくれるのではないかと期待している」と発言。ただ、料金やいつからスタートするのか、従来のiモード上で展開するのかといったことについてはコメントが得られなかった。
 また、日本でのこれまでの戦略について尋ねられ、「サービスには、先進的なユーザーが使う第1段階、サービスが認知される第2段階、大きなマスのユーザー(一般的な人々)が登場して、サービスが浸透する第3段階があると考えている。AOLが昔から狙っているのはこの第3段階で使う人々に受け入れられること。これが日本のヘビーユーザーには伝わりにくかったかもしれないが、今後はこの部分を積極的に押し出して浸透させたい」と述べ、初心者を中心とした層をターゲットにしていることを改めて強調した。

「AOL6.0」のデモイメージ
  今回の社名変更に合わせ、接続ソフトの新バージョン「AOL6.0」も発表している。「AOL6.0の最大の特徴は、AOLが“どこからでもAOLにアクセスできる”戦略として打ち出している「AOL Anywhere」、およびブロードバンドへの対応を図っていることだ。
s  機能的には、Webサイト上からも利用可能なスケジュール機能「Myカレンダー」やアドレスブック機能を新たに搭載。またWindows MediaやReal Media、MP3形式のファイルが再生できる「AOLメディアプレーヤー」や、好みのコンテンツのリストを作れる「Myリスト」などを追加している。ツールバー部分もデザインが変更された。

 「AOL6.0」はWindows95/98/Me/2000に対応し、通信環境は現状はダイヤルアップのみ(アナログ56KとISDN、PIAFS2.0/2.1)だが、「常時接続環境について検討しており、フレッツADSLなどへの対応を近々予定している」(中村氏)という。2月15日からドコモAOLのサイト上でダウンロード配布を開始するほか、3月上旬よりCD-ROM配布や雑誌などへのバンドルで展開を図る。

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(2001/1/23)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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