【新製品】

米IBMが著作権管理システム「EMMS」をバージョンアップ~P2P時代に対応

■URL
http://www.ibm.com/Press/prnews.nsf/jan/C9ACE5694D4CD485852569DC0052A0D3

 米IBMは22日、同社のデジタル著作権管理システム「EMMS(Electronic Media Management System)」の新バージョンを発表し、P2Pによるファイルシェアリングなどに対応すること発表した。この新製品は今年の第1四半期に出荷される予定だ。

 これまでP2Pによるファイルシェアリングによって音楽ファイルやデジタル書籍ファイルなどが配布された場合に、その著作権を管理し、課金する方法はなかった。EMMSの新バージョンでは、例えばデジタル書籍を丸ごと配布しても、権利を購入しなければ初めの1章しか読めない、というように著作権者がファイルの利用状況を制限できるようなシステムを構築できる。また音楽の小売り業者はエンドユーザーに対して電子メールに音楽を添付して送ったり、特定の地域にいる人しかそのコンテンツを利用できないようにファイルアクセスに制限を科すことができる。この管理システムはMusicMatch JukeboxやRealNetworksのReal Jukeboxなどに対応している。

 IBMのEMMS方式は発表以来業界内で広く受け入れられており、BMG、Handleman、JesterDigital、レーベルゲート、リキッドオーディオ・ジャパン、MediaMatec、ミュージック・シーオー・ジェーピー、MusicMatch、RealNetworks、Reciprocal、ソニー、NTTドコモ、Sterling Sound、東芝がこれまで採用を表明している。さらに、レコード会社5社とブロードバンドの音楽配信実験を行なっている。

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(2001/1/23)

[Reported by taiga@scientist.com]


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