【新サービス】

フィンランドのF-Secure、ハッカーの攻撃を未然に警告するサービスを開始

■URL
http://www.f-secure.com/products/radar/
http://www.f-secure.com/news/2000/news_2001012300.shtml

 フィンランドのF-Secureは23日、地球上のどこであれインターネット上でセキュリティー上の問題が発生した場合に、携帯電話や電子メールなどに問題が発生したことを即座に通知してくれるサービス「F-Secure Radar」を発表した。サービスの対象となるのは、急速に広がるウイルス、DoS攻撃、その他考え得る重大なセキュリティー上の問題だ。

 F-Secureの社長兼最高経営責任者であるChris Vargas氏は「ウィルスやDoS攻撃のような重大なセキュリティー上の問題について担当責任者に警告を発する時には、それにかかる時間が最も重要になる。MelissaやLoveLetterウィルスのような最近の主なウイルス発症事件では、1時間が何百万ドルもの損失に匹敵したのだ。こうしたケースでは、反応がほとんど即座でなければならない。さらに言えば、警告は優先順位が決められていて、しかも分かりやすくなければならない。F-Secure Radarでは、われわれの社員で世界でも非常によく知られたアンチウイルスのエキスパートが、最も重要なセキュリティー上の警告が速やかに発せられるように見届けている」とこのサービスの重要性をアピールした。

 F-Secure Corporationでは警告を発するシステムを構築するために、EnvoyWorldWide社と提携した。それにより、サービス利用者の連絡先を最新に保つことのほかに、どの程度のセキュリティー上の問題を通知してもらう必要があるのか、どのデバイスに通知して貰うのかをウェブインターフェイスにより選択することができる。警告を受けるデバイスとしては、ページャー、携帯電話、ファクス、電子メール、電話、携帯電話のショートメッセージの中から選択することができる。サービスの利用代金は年間200ドルとなっている。

 このサービスは最近ベータテストが行われていたが、ベータテスターは最近発症したMelissa.Wウィルスについて警告され、有用性が実証できたという。

(2001/1/24)

[Reported by taiga@scientist.com]


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