INTERNET Watch Title
Click

【業界動向】

NTT、36Mbpsの屋内向け無線アクセス実験

■URL
http://www.ntt-east.co.jp/release/0101/010125.html

 NTTとNTT東日本は25日、光ファイバー網と高速無線システムを組み合わせた屋内向けブロードバンドアクセスプラットフォーム「Biportable」のフィールド実験を3月より開始すると発表した。渋谷駅周辺を中心にオフィス、大学、CDショップ、カラオケボックス、コーヒーショップ、イベント会場などのタウンスポットのほか、一般家庭や競馬場にも無線基地局を設置。利用者が無線による高速アクセス環境/サービスを利用できるようにする。

 NTTが開発したAWA(Advanced Wireless Access)方式の無線システムを採用する。5GHz帯を利用して最大36Mbpsの無線通信が行なえるもので、帯域保証やマルチキャスト機能も装備。ブロードバンドサービスの要となる動画配信に対応する。さらに実験では、無線区間の高速性を十分に生かすため、無線基地局をNTT東日本の光アクセス網で結び、NTT東日本が設置する映像配信サーバーやインターネットと接続する。

 実験は半年間の予定で実施し、無線基地局40台、ノートパソコン用の無線カード200台、PDA一体型の小型端末200台を用意。実験場所となるオフィスやキャンパスなどの利用者からモニターを選定するほか、タウンスポットには体験コーナーを開設。モニター以外の一般ユーザーもBiportableを利用できるようにする。

 実験には、impress TVなどのインターネットテレビ局や映画配給会社、マスコミ企業などがコンテンツを提供するほか、全46社がパートナーとして参加。ブロードバンド向け双方向アプリケーションの開発なども進める。実験を通じてビジネスモデルを検討し、早期に商用サービスを開始したいとしている。

WirelessSystem PDA
無線基地局(写真奧)とノートパソコン用無線カード。基地局は幅229mm×高さ277.5mm×奥行き177.5mm PDA一体型端末は5月に導入予定。WindowsCE程度の機能を持ち、メール、ウェブブラウジング、500kbpsのストリーム再生が可能

(2001/1/25)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp