【事件】

米SIIA、インターネット競売で海賊版ソフトを販売した2人を提訴

■URL
http://www.siia.net/sharedcontent/press/2001/1-25-01pi.html
http://www.siia.net/sharedcontent/piracy/news/auction2001.pdf

 米ソフトウェア業界団体の「Software & Information Industry Association(SIIA)」は、米Adobe Systems、米Silicon Graphicsの一部門であるAlias|Wavefront、および米Macromediaの代理として、インターネットオークションで海賊版ソフトウェアを販売した2人を米連邦地裁に提訴したと発表した。

 訴えられたのは、カリフォルニア州ロスアルトス在住のMichael Chu被告とイリノイ州シカゴ在住のJulian Kish被告の2人。Michael Chu被告は総額5万4,745ドル分のソフトウェア22本を144.85ドルで販売した疑いで、カリフォルニア州北部地区連邦地裁に訴えられた。一方のJulian Kish被告は、総額5,594ドル分のソフトウェア6本を50ドルで販売した疑いで、イリノイ州北部地区連邦地裁に訴えられた。SIIは両被告に対し、著作権侵害1件につき最大15万ドルの損害賠償を求めている。

 SIIAが発行した報告書では、インターネットオークションが著作権侵害にどのように利用されているかを説明している。海賊販売者は事実上の匿名性を利用して複数のハンドルを使い分け、インターネットオークション業者ごとに異なる規則を巧みに扱い、オークションに参加する入札者のメールアドレスを収集して直接の販売経路を作り上げていると報告している。

(2001/1/29)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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