【業界動向】

電子書籍の普及に向けた業界団体「EBNA」が米国で発足

■URL
http://www.ebna.org/

 新聞や雑誌、業界紙、カタログ、ニュースレターなど米国出版業界の主要企業が29日、電子書籍の業界団体「Electronic Book Newsstand Association (EBNA)」を設立したと発表した。コンテンツ提供会社とハードウエア/ソフトウエア供給会社との協力の下、電子書籍やPDA、電子ペーパーなどの業界にも参加を呼びかけていく。

 同団体では、ニュースや情報配信向けのプラットフォームとして、電子機器「e-reader」の認知度を高めていく。また、コンテンツ流通の促進、技術研究や機器、分析の提供、定期出版物の刊行などを行なっていく。

 最近の通信業界の調査によると、2000年に米国消費者は新聞を読むのに平均154時間、雑誌に80時間、読書に96時間を費やしたという。EBNAの議長役を務めるVinCrosbie氏は「消費者がもっとも頻繁に読むコンテンツを用意すれば、もっとe-readerを利用するだろう。さらに、e-reader機器はWebサイトと伝統的な印刷物の利点を組み合わせた多くの利点を提供する」と語っている。

 同団体の設立メンバーは、米Reader's Digest、米Barnes & Noble.com、米フロリダ大学Interactive Media Lab、英Electronic Telegraph、スイスCatchup Communicationsなど。

(2001/1/30)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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