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http://www.japan-telecom.co.jp/PRdept/news/nr010129.pdf (リリース)
日本テレコム株式会社は、電話から音声で情報検索できるポータルサービス「音声ポータル」の試験サービスを、7月から開始すると発表した。
「音声ポータル」とは、電話を利用して、Web上の情報や自分に届いた電子メールの内容を音声で聞けるサービスだ。受け答えにオペレーターなどの人的労力を必要とせず、すべて音声対応システムで自動化できる特徴を持つ。米国ではすでに「TellMe」や「Savos」、「Yahoo! by Phone」といった音声ポータルサービスが登場しているが、日本ではこれが初めてのサービスになるという。現在は米国企業によるシステムの導入を検討中だが、具体的にはまだ発表できないとしている。
日本テレコムでは、まず7月1日から、固定電話ユーザーを中心に実験サービスを開始する。天気予報やレストラン情報など、ユーザーが希望する各種の情報について電話から音声で入力し、音声で回答を得る形となる。利用料金は通話料のみで、実験サービスではニュース・音楽試聴・株価・渋滞情報など、11のコンテンツを提供する方向だ。
コンテンツによっては、回答した情報をもとに他のサイトや電話先へナビゲーションする「VAD」(Voice-Activated Dialing)機能も持たせる。これによって、例えば「××駅の近くで◎日に△人、予算は××円くらいのレストランは?」という問いに対して、該当するレストラン情報を呈示するとともに、そのレストランの予約電話へ接続するといったサービスも可能になる。追ってJ-Phoneを中心とした携帯電話ユーザーへの対応も開始し、年内に本格サービスへ移行する構えだ。
開始後は通話料による収入をメインに、会員の増加に伴い、有料の限定サービスや、企業による音声広告の導入を検討するという。また広告収入が順調に進んだ場合は、通話料および情報料金の無料化も図る方向だ。また他の携帯電話キャリアなどへのサービス提供は、「アプローチがあれば積極的に対応していきたい」としている。
(2001/1/30)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]