【調査結果】

コンピューターのインフラを提供する「AIP」が台頭~米IDC調査

■URL
http://www.idc.com/Services/press/PR/SV012901pr.stm

 米IDCは29日、ネットワークサービスやITサービス業界が、従来のモデルからコンピューターのインフラを提供する新種のサービスモデルへと移行する兆候を示しているとする調査報告を発表した。IDCによると、「Application Infrastructure Provider (AIP)」と呼ばれる事業者が、データセンターを利用してこれらのインフラを電気や水道のように供給する「エンジン」になると予測している。

 AIPは、エンドユーザーが利用するアプリケーションやコンテンツ、ストレージなどのインフラを提供するプロバイダー。この新しいサービスモデルは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)やネットワークサービスプロバイダー(NSP)、伝統的なITアウトソーシングなど、多くの業種に影響を与えると見られている。

 同社のプログラム・マネージャーを務めるDavid Tapper氏は「AIPはアウトソーシングや管理サービスにおいて、顧客の中核インフラを管理するようになる。ネットワークやサーバー、アプリケーション、ストレージなどの中核機能を提供する、特定業種向けの統合サービスプロバイダーになるだろう」と予測。

 また、IDCでは、AIPが成功するためには、顧客によるデータ管理、「ラスト1マイル」を含むインフラサービス、迅速なサービス提供、顧客サポート、課金など、広範な要求に応える必要があると提言。また、インフラ性能をほぼ100%保証できるAIPが成功するだろうと述べている。

(2001/1/31)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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