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ビデオリサーチは、インターネットを利用した市場調査事業に参入する。31日に開かれた記者会見で、同社の塩幡一二代表取締役社長が新規事業についてビジョンを述べた。
同社のメイン事業はあくまでもテレビ視聴率調査などのメディア調査事業であるとしながらも、市場調査事業についても新規サービスを展開していく計画だ。数年後に予想されるネットの大幅な普及を見据え、市場調査にインターネットによる手法を取り入れる。ネット利用者をベースに、メディア接触率やブランド認知率、商品購買率などのデータを一元化する「B-MiNDS」の開発に着手するほか、ネットユーザーのデータベースを元にメーカーに消費者の声を配信する「NewF@ce」構想の実現を目指す。
同様の事業はすでにいくつもの会社がサービスを先行しており、これから参入するビデオリサーチは、たとえこれまでのメディア調査における実績があったとしても、苦戦されることは予想に堅くない。これに対し塩幡社長は、「他社と同じことをやったのではパイの取り合いになるだけ」だとし、ビデオリサーチ独自の「思い切った調査手法」を導入するとしている。ただし、具体的な事業内容やサービス開始時期は未定だ。
(2001/1/31)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]