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【業界動向】

横浜市で“インターネット自動車”300台によるフィールド実験

■URL
http://www.ipcar.org/

ScreenShot  300台の車両を使った“インターネット自動車”の大規模なフィールド実験が横浜市でスタートした。

 インターネット自動車は、実際に走行している車両から、速度やワイパーの動き、位置情報、気温などのデータを無線ネットワークを通じてリアルタイムに収集し、これを渋滞情報や天候情報などのサービスに活用しようという構想。ここ数年来、慶應義塾大学の村井純教授らが提唱し、WIDE Projectによって技術開発が進められていたが、今回、経済産業省からの委託事業の一環として自動車走行電子技術協会(自走協)が実験を開始した。

 名称は「プローブ情報システム(愛称:IPCarシステム)」で、研究委員会の委員長に村井教授が就任するとともに、WIDE Projectも技術研究分野を担当。NECや三菱総合研究所がメンバーとして参加するほか、横浜市交通局やタクシー会社などが協力する。

 実験では、横浜市内を走るバスやタクシー、トラックなど300台にセンサーや通信端末などの車載システムを装着。GPSによる位置情報などが定期的に基地局に送受信される仕組みだ。集められたデータは、例えば速度は道路の混み具合として、ワイパーの動きは降雨量として地図上に反映。IPCarシステムのウェブサイト上で、リアルタイムに閲覧できるようになっている(利用者登録が必要)。

 実験は1カ月間行なわれる予定で、さらに研究を進めながら、IPCarシステムを利用した新たな情報ビジネスを検討していく考えだ。

(2001/2/7)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / shin-s@cyberdude.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp