【業界動向】

Web Standards Projectがブラウザーアップグレードキャンペーンを展開

■URL
http://www.webstandards.org/upgrade/pr.html
http://www.webstandards.org/upgrade/

 Web Standards Projectは16日、「ユーザーが自らのアップグレードして標準規格を採用したブラウザーを利用するようにしよう」という趣旨のキャンペーンを開始することを発表した。キャンペーンは、ウェブページ開発者がW3Cの標準規格を採用してページを開発するように促すことを目的とするものだ。

 Web Standards Projectでは、どのブラウザーがW3Cの標準規格満たしているかというデータを示すウェブサイトを開設した。このサイトではページ開発者が、自分のページに特別のスクリプトを加えることで、訪れた人のブラウザーが標準規格を満たしていない場合に新しいブラウザーへのアップグレードを勧めることができるいくつかのスクリプトも用意している。

 Web Standards Projectの共同創業者で現在グループリーダーを務めているJeffrey Zeldman氏は「6年もの間われわれは、どんなブラウザーでもうまく動くようにページを作成する従順なデザイナーになるようにと教えられてきた。このようにしてサイトを作り上げていくと、終いにはウェブは破砕され進歩の速度が遅くなり、正常に動くために構造化言語を必要とする一般的でないブラウザーのユーザーを遠ざけることになる」とコメントし、この運動を始めた動機を説明した。同氏はまた「Internet Explorer 5、Netscape 6、Opera 5は、現在HTML4、CSS1、ECMAScript、DOMをサポートしているのだ。それでいてわれわれは何百万もの訪問者が古いブラウザを使っている、というただそれだけの理由からNetscape 4やIE 4に固有のコードを使い続けている」とコメントした。

 またWeb Standards Projectの委員を務めるDori Smith氏は「ウェブページが正しくて、それがあなたのブラウザーで見られないのだとしたら、問題はあなたのブラウザーにある。われわれのゴールはある1つのメーカーのブラウザーを他のブラウザーよりも推薦するといったものではない。われわれは、あなたが今使っているブラウザーよりもより良い仕方で標準規格をサポートしているブラウザーへとアップグレードするように勧めているだけなのだ」と問題点を指摘した。

 しかし、Jeffrey Zeldman氏は、この運動が完全なやり方で成功することを期待しているわけではないということを説明した。「この考え方は過激で、どのサイトでも参加できるというわけではない。例えばYahoo!やAmazonは、たとえ1人の訪問者であってもその人を遠ざけるというリスクを負うことはできない。われわれは多くのサイトがそうした立場にいることに気づいている。十分な数のサイトがその助けを望むのであれば、一般的な利用者のアップグレード周期である18カ月は大幅に短くなり、『すべての人にとってうまくいくウェブ』はただ話に上るだけのことではなくなり、すべてのウェブユーザーが共有できる経験となるのだ」と現実的な視点に立ったうえでこのキャンペーンの見通しを語った。

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(2001/2/19)

[Reported by taiga@scientist.com]


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