【業界動向】

米Cisco、電話線をイーサネットケーブルの代わりに使える技術を発表

■URL
http://newsroom.cisco.com/dlls/prod_022001.html

 米Cisco Systemsは20日、「Long-Reach Ethernet (LRE)」と呼ばれる電話線をイーサネットケーブルの代わりに使える技術を開発したことを明らかにした。LREを使うと、既存の銅製ツイストペア電話線を使って5~15Mbpsで約1.5キロまで線を延ばすことができる。イーサネットケーブルの場合には距離の制約があったり、アパートやオフィスビルの中では既存の電話線などの問題もあって高速回線が引けなかったようなところにでもこの技術が利用できるという大きなメリットがある。また既存の電話線を使うことで高価なイーサネットケーブルを敷設せずにより安価なシステムを構築できるというメリットもある。

 LREは既存の電話回線を使うものの、音声通話、ISDNと共存できるほか、ADSLも同時に利用することができ、オフィスビルなどのPBXシステムなどとも共存することができるという。

 今日発表された製品ラインには、12個、24個のLREポートと4つのイーサネットポートを備えた「Cisco Catalyst 2900 Series LRE XL Switches」(それぞれ3,295ドル、6,495ドル)、電話線のRJ11ポートとイーサネットのRJ45ポートをつなぐための「Cisco 575 LRE Customer Premises Equipment Device」(280ドル)、PBXシステムが存在する場合に使える「Cisco LRE 48 Plain Old Telephone System Splitter」(1,395ドル)などが含まれている。この製品ラインは今年4月に北米で発売される予定だ。

(2001/2/21)

[Reported by taiga@scientist.com]


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