【集中企画】

F1グランプリ 2001シーズン開幕!

 いよいよ今年のF1グランプリ開幕戦が、3月4日にオーストラリア・メルボルンで開催される。2000年シーズンは、名門フェラーリが復活を果たしたが、勝利を挙げたチームがフェラーリマクラーレンだけという2強多弱という結果で終わった。今シーズンも2強体制は続くと思われるが、3位以下のチームも勝利を虎視眈々と狙っており、さまざまな補強をしている。
 ウィリアムズ(昨年3位)に加入したCartチャンピオン・モントーヤがどれだけF1で通用するのか、 F1ラストイヤーとなったベネトン(同4位)は最後の踏ん張りをみせるのか、そしてBAR(同5位)とジョーダン(同6位)に供給されるホンダエンジンは今年こそ爆発するのか。以上、独断と偏見で今シーズンの見どころを挙げてみた。


F1グランプリ 2001シーズン カレンダー

日付 グランプリ名 サーキット URL
3月4日 オーストラリア メルボルン http://www.grandprix.com.au/
3月18日 マレーシア セパン http://www.malaysiangp.com.my/
4月1日 ブラジル サンパウロ http://www.ainterlagos.com/
4月15日 サンマリノ イモラ http://www.autodromoimola.com/
4月29日 スペイン バルセロナ http://www.circuitcat.com/
5月13日 オーストリア A1リンク http://www.a1ring.at/
5月27日 モナコ モンテカルロ http://www.acm.mc/
6月10日 カナダ モントリオール http://www.grandprix.ca/
6月24日 ヨーロッパ ニュウルブリンク http://www.nuerburgring.de/
7月1日 フランス マニクール http://www.magnyf1.com/
7月15日 イギリス シルバーストーン http://www.silverstone-circuit.co.uk/
7月29日 ドイツ ホッケンハイム http://www.hockenheimring.de/
8月19日 ハンガリー ハンガロリンク http://www.hungaroring.hu/
9月2日 ベルギー スパフランコルシャン http://www.spa-francorchamps.be/
9月16日 イタリア モンツァ http://www.monzanet.it/
9月30日 アメリカ インディアナポリス http://www.usgpindy.com/
10月14日 日本 鈴鹿 http://www.suzukacircuit.co.jp/

日付は決勝日。各サイトは原則として現地言語と英語で表記されている。

 

●今年の優勝チームはどこだ!チーム公式サイト一覧


 ここでは、2001シーズンにエントリーしているF1チームの公式サイトを紹介する。各チームとも、マシンの画像を公開していたり、スクリーンセーバーのようなオマケのダウンロードサービスをしたりと面白い。最近のトレンドとして、強いチームには開発のできるテストドライバーの存在が重要になっており、第3のドライバーに一線級のドライバーを準備しているチームが多いので紹介したい。

■FERRARI / スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
http://www.ferrari.it/
 現在、F1で100勝以上を挙げているチームはフェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズの3チームしかない。その中でもフェラーリは135勝でトップだ。公式サイトには、表彰台獲得歴代1位、レースポイント獲得歴代1位、ポールポジション獲得歴代1位と栄光の記録が誇らしげに掲載。
ドライバー
Michael Schumacher / ミハエル・シューマッハ
Rubens Barrichello / ルーベンス・バリチェロ
Luca Badoer / ルカ・バドエル

■WEST McLAREN Mercedes / ウエスト・マクラーレン・メルセデス
http://www.mclaren.co.uk/
 ハッキネンの3連覇は阻まれたものの、依然としてフェラーリを倒せるのはこのチームだけか?スポンサーにSun Microsystemsがついているだけに、公式サイトにはJavaで作られたレースゲームがある。そのほか、壁紙やスクリーンセーバーのダウンロードなどインタラクティブページが充実。
ドライバー
Mika Hakkinen / ミカ・ハッキネン
David Coulthard / デビッド・クルサード
Alexander Wurz / アレキサンダー・ブルツ

■WILLIAMS / BMW・ウイリアムズF1チーム
http://www.williamsF1.co.uk/
 成長株バトンを追い出してまでCARTチャンピオンのモントーヤを起用したウィリアムズ。昨シーズンはBMWエンジン復帰1年目で3位に食い込んだ。かつてはタバコの商品名が大きく描かれていた車体にはCOMPAQの文字。Telemetryというコーナーでは、ピットクルーの気分を味わえる仕掛けがある(要FlashPlayer)。
ドライバー
Ralf Schumacher / ラルフ・シューマッハ
Juan Pablo Montoya / ファン・パウロ・モントーヤ
Marc Gene / マルク・ジェネ

■BENETTON / マイルドセブン・ベネトン・プレイライフ
http://www.benettonf1.com/
 ルノーによる買収で、今年がF1ラストイヤーになったベネトン。奇抜なカラーリングや斬新なデザインのマシンを数多く生み出したチームだ。ウィリアムズから放出されたバトンは古巣にライバル意識を剥き出しだ。来季、ルノーのワークスチームに生まれ変わるが、ルノー・日産という噂も。
ドライバー
Giancarlo Fisichella / ジャンカルロ・フィジケラ
Jenson Button / ジェンソン・バトン

■BAR / ラッキー・ストライク・レイナード・ブリティッシュ・アメリカン・レーシング・BAR・ホンダ
http://www.britishamericanracing.com/
 昨年までマクラーレンのテストドライバーをしていたパニスの調子がいい。今年は、ジョーダンにもホンダエンジンが供給されるので、先輩として結果を出したいBAR。テストドライバー4人という異例の体制の中、次の日本人ドライバーとして佐藤の動向にも注目だ。
ドライバー
Jacques Villeneuve / ジャック・ビルヌーブ
Olivier Panis / オリビエ・パニス
佐藤琢磨ほか3名

■JORDAN / ベンソン・アンド・ヘッジズ・ジョーダン
http://www.jordangp.com/
 ノーズ部分のペイントが昨年の蜂から鮫に変わっただけでなく、ホンダロゴがついて生まれ変わったジョーダン。昨年はフェラーリとたびたび絡み遺恨試合になりかけた。結局、一昨年の3位から6位に順位を落としてしまったが、本来戦闘力のあるチームだけにホンダエンジンがハマると怖い存在だ。
ドライバー
Heinz-Harald Frentzen / ハインツ-ハラルド・フレンツェン
Jarno Trulli / ヤルノ・トゥルーリ
Ricardo Zonta / リカルド・ゾンタ

■ARROWS / オレンジ・アロウズ
http://www.arrows.com/
 2001年用マシンの発表が一番最後になってしまったアロウズ。昨年は直線のスピードだけならトップチームに匹敵していただけに、新マシンはどう化けるのか。また、昨シーズンで引退したハーバート復帰で仰天。サイトにはQuickTime形式の動画やスクリーンセーバーなどがある。
ドライバー
Jos Verstappen / ヨス・フェルスタッペン
Enrique Bernoldi / エンリケ・ベルナルディ
Johnny Herbert / ジョニー・ハーバート

■SAUBER / レッド・ブル・ザウバー・ペトロナス
http://www.redbull-sauber.ch/
 ラルフやバトンと並んで次のF1界をリードするといわれるドライバー、ハイドフェルドがプロストから移籍。また経験不足ながら潜在能力のあるライッコネンに強引にF1ライセンスを発給させ、非常に若いチームになった。ドライバーを一新したものの、中堅チームという印象はぬぐえない。
ドライバー
Nick Heidferd / ニック・ハイドフェルト
Kimi Raikkonen / キミ・ライッコネン

■Jaguar / ジャガー・レーシング
http://www.jaguar-racing.com/
 はやくもファーストドライバー、アーバインが新マシンを「遅すぎる」と批判するなど、ガタガタな感じのする名門ジャガー。デ・ラ・ロサは一時プロストと契約したという話があったのだが。ドライバーインタビューなどの動画などを公開している(要RealPlayer)。
ドライバー
Eddie Irvine / エディ・アーバイン
Luciano Burti / ルチアーノ・ブルティ
Pedro De La Rosa / ペドロ・デ・ラ・ロサ

■MINARDI / ヨーロピアン・ミナルディ
http://www.minardi.it/
 毎年、ストーブリーグになると財政的にチーム消滅の危機が噂されるほど弱小チームのミナルディは、今年もなんとか開幕に間に合った。スポンサーが激減し、去年までのジョーダンと見間違えるような黄色いマシンは、真っ黒になってしまった。サイトにはバーチャルファクトリーツアーなどがある(要QuickTime)。
ドライバー
Fernando Alonso / フェルナンド・アランゾ
Tarso Marques / タルソ・マルケス

■PROST / プロスト・グランプリ
http://www.prostgp.com/
 名ドライバー、「プロフェッサー」アラン・プロストの作ったチームだが、昨年は0ポイントに終わり、完走率で最下位に。花の64年組と呼ばれた1人、「闘将」アレジも現役最年長ドライバーになってしまった。今年のテーマは最下位脱出。
ドライバー
Jean Alesi / ジャン・アレジ
Gaston Mazzacane / ガストン・マッツァカーネ

 

●F1の最新ニュースはWebで集めよう


 正直なところ、現在、日本では一時期程のF1人気はない。そのため、TV放送は地上波では深夜枠(録画編集版多し)だし、フリー走行などの情報は衛星放送でないと知ることができない。ところが、インターネットを使えば、ほぼリアルタイムのレース情報や、新聞などのニュース媒体では得られないような裏話まで知ることができる。

■「F1-Viewer」
http://www.isize.com/sports/fone/
 専門誌「GPX」編集部協力による「ISIZE SPORTS」内にあるF1情報サイト。「GPX」の特集記事や、ニュースが充実。レース中は練習走行の段階から速報が入り、臨場感を味わえる。BBSも活発だ。

■「F1速報」
http://www.news-pub.com/f1/
 専門誌「F1速報」のサイト。最新レース情報やムービーなどを配信。メールマガジンやテーマ別の掲示板なども充実している。

■「1-800-F1News」
http://www.f1gpnews.com/
 最新ニュースのほか、各チームのテスト結果やストーブリーグ情報などがまとめられており、データベース代わりにも使える。「開幕戦のポールポジションは誰だ?」など投票機能もある。

■「かなり日刊のF1新聞」
http://www1.kcn.ne.jp/~n_syuhei/
 F1だけでなく国際F3000などの情報をその名のとおり毎日更新している。世界で活躍する日本人ドライバーを追っかけるならこのサイトがよい。メールマガジンもある。

■「F1ファンのページへようこそ!」
http://www.ksky.ne.jp/~tahara/f1/
 F1ファンに人気のサイト。「F1バトルトーク」「F1チャット」といったコンテンツのほかに、「F1を語れるメル友を作ろう」というメールマガジンもある。ニュースやコラムも充実しているが、むしろファンをつなぐポータルサイトだ。

■「でんでんネットF1インフォメーション」
http://www.ddn-f1.com/
 トップページに2001年度のサーキットレイアウトが全て掲載されている。一見、英語サイトのようだが、中身は全部日本語なので安心だ。データボックスやF1順位当てクイズなどのコーナーも充実。

■「インターネット川井塾」
http://www.fujitv.co.jp/jp/f12001/
 地上波でF1中継をするフジテレビのサイト内にある川井一仁氏による情報コーナー。フジテレビの中継の語り口がそのままネット上に再現されている。川井ちゃんへの質問も受け付けている。 なお、今年のF1中継のテーマソング「TRUTH 21c」が聴ける!

■「F1 B級マシン図鑑」
http://members.aol.com/moetdsn/
 個性的なマシンを画像つきで紹介している。レギュレーション違反のマシン、革新的マシンなど、F1の試行錯誤の歴史を垣間見られる。

■「B級F1ドライバー研究会」
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/oono/
 B級といっても、各ドライバーに愛着が感じられるサイト。知名度の高いドライバーから「そういえば、いたなぁ」というドライバーの情報、成績などが充実している。

■FIA
http://www.fia.com/
 「Federation Internationale de l'Automobile(FIA)」国際自動車連盟のサイト。 F1のレギュレーション(規則)を定めている。

 

●日本人ドライバーは何処へ?

 これまでF1では、日本人レーサーとして中島悟、鈴木亜久里、片山右京、井上高千穂、中野信治、高木虎之介の6人がレギュラードライバーとして活躍した(この他にスポット参戦したドライバーもいる)。しかし、今日のF1では、ホンダやブリジストンといった日本企業は活躍しているものの日本人ドライバーは、テストドライバーの佐藤琢磨しかいない。中野や高木は、まだまだ現役でやるだけの力がある。彼らは何処へいったのか?

■「CART.COM」
http://www.cart.com/
 CARTの公式サイト。日本人にとって「カート」というとゴーカートを想像しやすいが、それ(KART)とは別物。マシンはF1と似たような格好をしているが、F1に比べると各チームが比較的同じような戦闘力を持つ。燃料はメタノール、エンジンはターボ付き、ブレーキは鉄製、トランスミッションはマニュアルミッションのみなど、F1と大きく異なる。2001年度は3月11日にメキシコで開幕。

■「IndyCar Flash」
http://www.s-style.com/indy/indy.htm
 日本語によるCART情報サイト。ニュースだけでなく初心者向けCART講座なども充実。CARTの下位カテゴリーとなるインディライツや長島正興らが参戦中のアトランティックシリーズなどの情報も手に入る。

■「高木虎之介サポーターズクラブ」
http://www.so-net.ne.jp/toranosuke/
 昨年のFormula Nipponをぶっちぎりで優勝し、今年から戦場をアメリカCARTに移した虎之介。2002年にF1に参入するTOYOTAチーム入りも噂される。購読無料のメールサービス「虎サポニュース」もある。

■「Walker Racing」
http://www.walkerracing.com/
 高木虎之介が今年所属するCARTチームのサイト。虎之介の紹介ページもあるが、米国人には発音しづらいのか、わざわざ読み方を「To-ron-o-ske」と表記してあったりお茶目。

■「SHINJIGEN 中野信治公式サイト」
http://www.shinjigen.com/
 CART参戦2年目の今年はFernandez Racingに移籍して、ルーキーイヤー以上の活躍を目指す中野。本人のコメントや写真など。iモード対応ページにもPHOTOコーナーが充実。

(2001/3/1)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp