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【業界動向】

オムロンとメディアラグ、
マルチメディアキオスクへの音楽配信で提携

■URL
http://www.omron.co.jp/
http://www.mediarag.co.jp/

 オムロンとメディアラグは5日、マルチメディアキオスク端末への音楽配信事業を7月から共同で展開すると発表した。メディアラグの衛星通信システムを利用し、オムロンの開発した端末に音楽コンテンツを配信、ユーザーが購入した楽曲をMDに書き込めるサービスを提供する。

 オムロンでは昨年12月、コンパクトフラッシュやメモリースティック、FDなど7種類のメディアスロット、プリンター、スキャナーなどを搭載したマルチメディアキオスク端末「DCS」を発売。すでにコンビニエンスストアなどに設置されており、タッチパネルの操作により、ユーザーが持ち込んだデジタル画像データや端末内に蓄積されているキャラクターのイラストなどをハガキやシールなどにプリントアウトできる。オムロンでは今回、DCSに音楽コンテンツの受信・蓄積機能を追加した「DCS + music」を開発した。

 一方、メディアラグでは、楽曲の販売に特化したキオスク端末「MusicDeli」を昨年8月からCDショップなどに設置しているほか、セブン-イレブン・ジャパンが設置を進めているマルチメディア端末での音楽ダウンロードサービスも手がけている。パッケージ未発売の楽曲や新人アーティストの楽曲も扱っているのが特徴で、東京と大阪のMusicDeli設置モデル店では、月間1,000曲程度の販売実績があるという。今回、その配信システムを、オムロンのDCSにも活用することにした。DCSはインターフェイスの拡張性に優れているとしており、将来は音楽以外のコンテンツ配信も手がける考えだ。また、現在は対応メディアがMDのみとなっているが、DCS + musicにスロットが用意されている他のメディアへも対応可能だという。

 DCS + musicの価格は、基本構成で220万円から。オムロンでは今後、家電量販店や駅などへの設置拡大を図りながら、3年間で1万台の販売を目指す。現在は現金のみの対応となっている決済方法についても、デビットカードやクレジットカードへの対応を進める。また、インターネットに接続することも可能だとしており、将来はインターネット上のサービスをDCSから利用できるようにする考えだ。ただし、回線がボトルネックとなるため、楽曲データなどコンテンツそのものをインターネット上からダウンロードできるような形態は考えていない。あくまでもコンテンツは衛星配信で端末に蓄積する方式とし、ポイントサービスなどをインターネット経由で提供するなどの形を想定しているという。

(2001/3/5)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp