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JBtoBの奧島晶子代表取締役社長(右)と真鍋俊之取締役 |
ジェイビートゥビー(JBtoB)は7日、顧客の購買行動分析システムを提供するASP事業を本格的に展開すると発表した。
同社ではこれまで、百貨店やスーパーマーケット向けに購買行動分析システムを開発してきたが、この技術をASP形態で小売店や流通業者、メーカーなどに広く提供していくことにした。例えば「藤沢市の40代の男性」というような人物属性の付いたPOSデータを小売店から同社のデータセンターに集め、データを集計・分析。小売店側は、翌日にはインターネットを通じてブラウザー上で分析結果を閲覧できるようにする。これまで同様の分析データを得るには、企業は独自のシステムを構築しなければならなかったが、ASPで提供することにより、運用コストが6分の1にまで抑えられるとしている。また、導入期間も最短3カ月に短縮できるという。
JBtoBではさらに、同社のデータセンターに蓄積した分析データを、メーカー企業に対しても提供し、マーケティングや新商品の開発に活用できるようにする。この場合、小売店が提供したPOSデータが第三者に利用されることになるが、どの小売店からのデータなのかは特定できない形にされる。メーカー側にもサービスを提供することで、小売店側のコスト負担が軽減されるメリットがあるとしている。
JBtoBの利用料金は、月額で数十万円から1,000万円程度。小売店、メーカー含め、2001年中に30社へのサービス提供を目指す。当初は小売店向けと言えるサービスだが、利用企業が増え、蓄積されるPOSデータも増えてくれば、メーカー企業にとっても利用価値が高まると見ており、2~3年後にはメーカー企業からの利用も拡大するとしている。
(2001/3/7)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]