【業界動向】

米Yahoo!が第1四半期の業績を下方修正~CEOが引責辞任へ

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http://docs.yahoo.com/docs/pr/release732.html

 米ポータル最大手のYahoo!は7日、第1四半期の業績見通しを下方修正すると発表した。これに伴い、CEOを務めるTim Koogle氏がCEOを退任する予定で、取締役会は既に新しいCEO探しを始めたことを明らかにした。なお、Koogle氏は今後も会長職にとどまる。

 Yahoo!は第1四半期の業績見通しについて、売上高は1億7,000万ドルから1億8,000万ドル、EBITDA(金利・税金・償却前利益)および純利益はほぼゼロになるとしている。下方修正した要因について、マクロ経済環境の低迷、景気不透明による顧客の消費抑制を挙げている。さらに、同社顧客基盤のインターネット専業企業から伝統企業への移行が、予測を上回って急速に進んだことを挙げている。同社は第1四半期の業績を4月11日に報告する予定。

 後任のCEOについては、人材会社Spencer Stuart & Associatesと協力し、候補者を社外に探す。Koogle氏は退任理由について「Yahoo!はこれまでの6年間、巨大な成長を遂げた。取締役会と私は、次の成長段階に向けて備えるため、経営陣を強化することを決断した」とし、「理想的な候補者は、世界的事業を拡大する能力や展望、長期的な率先力、情熱を備えた人だ」と語っている。

(2001/3/8)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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