【業界動向】

米CyberCash、米Nasdaq店頭市場での取引再開に向けて書類提出

■URL
http://www.cybercash.com/

 オンライン決済サービスの米CyberCashは8日、米Nasdaqの要求に応じて、Nasdaqでの取引再開に必要な書類を提出したことを明らかにした。

 同社のCFOを務めるJohn H. Karnes氏は、書類の中で、同社がNetwork 1 Financialとの合併計画を撤回したこと、米連邦破産法11条のもとで同社資産を売却すると決定したことなどを説明しており、「当社はNetwork 1との合併で、新会社がインターネット決済処理のゲートウェイおよびバックエンドプロセッサとして機能することが可能となり、経営基盤を大きく変革できると確信していた。合併計画については既に米証券取引委員会(SEC)に報告しているように、合併を完了するための資金を調達する必要があった」と述べている。

 さらに「両社は借り入れや株式発行などによって資金を調達しようと努力したが失敗した。その結果、当社の債権者や株主に対して当社の価値を最大限に生かせる選択肢は、混乱を最小限に抑えるためにも、連邦破産法11条のもとで資産を売却することだと決定した」と説明した。

 そして「当社は邦破産法11条のもとで事業を継続おり、破産裁判所にNetwork 1、または最高入札者への当社資産の売却を申請している。当社にはこの手続きを完了するのに必要な資金があり、残りは株主に分配する。現時点では配当金は不明だが、取引が再開されれば適切な時期に公表されるだろう。当社にはこれらの手続きをきちんと行うために十分な資本や人的資源もあり、サービスが停止したりサポートの質が低下することはない」と訴えている。

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(2001/3/12)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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