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■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2001/Mar01/03-12ebayPR.asp
米eBayと米Microsoftは12日、両社が戦略的な提携関係に入ることを発表した。この提携関係に伴う契約金額の詳細は明らかにされていない。
まずeBayは、Microsoftの「.NET」テクノロジーをサポートし、同社のコマースエンジンをSOAPベースのXMLサービスとして提供する。また、MicrosoftはeBayのマーケットプレイスと同社のサービスと統合し、MSN、CarPoint、bCentral、WebTVなどでeBayのマーケットプレイスを利用できるようにする。最後にeBayは同社のシステムにWindows2000を導入し、Microsoft Passportテクノロジーをサポートする。これらが提携関係の骨子となる。
eBayのコマースエンジンはこれまでも同社の提供するAPIを通してサードパーティーに公開・ライセンスされてきたが、Microsoftの.NETテクノロジーを利用することによってWindows環境からさらに利用しやすくなるように拡張されることになる。これにより世界中の開発者たちがeBayのコマースエンジンを自社のデバイスやアプリケーションに組み込む事ができるようになり、eBayはオークションサイト、マーケットプレイスでありながら、そのサービスをアプリケーションの部品として提供するASPの色合いをも強めることになる。
eBayのコマースエンジンがXMLベースになることを受けて、Microsoftは同社のMSNネットワークとeBayのマーケットプレイスを統合する。統合されたサービスが利用できるようになるのは今年後半で、現在MSNがサービスを展開している33カ国で利用できるようになる予定だ。例えば、CarpointにeBayが統合されることによって、中古車や車の部品をCarpointから直接オークション取引を行なうことができる。また、MicrosoftのbCentralにeBayが統合されることにより、中小企業はbCentralの機能を利用しながら直接eBayのオークションに商品を出品することができるようになる。
両社はこれ以外の分野においても提携の機会を探っており、eBayは次期WindowsのWindowsXPにeBayのサービスは含めることも含めて検討している。
(2001/3/13)
[Reported by taiga@scientist.com]