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株式会社情報通信総合研究所と財団法人日本電信電話ユーザー協会は、「ブロードバンド時代のネットワークサービスとコンテンツ利用に関するインターネットユーザー調査」結果を公表した。調査は2000年12月21日から28日に実施、有効回答数は1,875サンプル。
調査結果によると、今後最も利用したいブロードバンドネットワークは光ファイバーが26%と最も高く、以下CATV24%、ADSL23%となり、ニーズは横一線となっている。ちなみに現在の接続環境を見ると、「フレッツ・ISDN」が18%、CATV15%と徐々に常時接続が浸透し始めている様子がうかがえる。また、ブロードバンドで期待することは、「料金を気にせず使い放題」が39.4%と最も高く、以下「常時接続が可能」33.2%、「短時間で大量コンテンツの受信可能」14.8%となっている。
一方、コンテンツの利用状況についても興味深い結果が得られた。無料・有料を問わず、ネット上のコンテンツの利用経験は76%に上るが、そのうち有料コンテンツの購入経験者はわずか13%にすぎず、情報通信総合研究所などでは、無料でコンテンツを楽しむユーザーは多いものの「買うほどではない」との意識が伺えると分析している。さらにコンテンツ全体の総合評価では65%のユーザーが不満を感じていることが分かった。個別項目を見ると、不満が最も高いのは、ダウンロード時間などの「伝送時間」が42%、次いで「商品価格」「画質などのコンテンツの品質」が各28%となっている。一方で、総合評価と個別項目の評価の相関関係の分析によると、総合評価を左右する最大の要因は、画質などの品質や入手後の再利用価値など、コンテンツそのものの内容であることがわかったという。
これらの調査結果をふまえ、情報通信総合研究所などでは、今後のコンテンツ利用拡大に向けて、ネットワークの高度化だけでなくコンテンツの品質向上や内容の充実が重要だとしている。
(2001/3/14)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]