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http://www.forrester.com/ER/Press/Release/0,1769,523,00.html
米Forrester Researchは14日、高級品のオンライン小売り業者は裕福なユーザーを引き寄せようとして多額を費やしているが、これらのユーザーは、高級品の小売り業者の期待とは異なる考えを持っているとの調査報告を発表した。同調査は、100万ドル以上の投資可能な資産を有する北米ユーザーを対象として実施したもの。同調査によると、裕福なユーザーが期待しているのは「高級感」や「贅沢」、「もてなし」ではなく、他のオンラインユーザーと同じ利便性や信頼性、管理機能だった。
同社アナリストのEkaterina O. Walsh氏は「裕福なユーザーは誰よりも熱心で気軽に買い物をし、多額を費やす。しかし、他のオンライン買い物客が価格やオンライン店舗での体験を気にするのと同じように感じている」と分析。
高級品の小売り業者は実店舗を真似して、高級感や贅沢さなどを感じさせるWebサイトを構築している。しかし、これら多くのサイトでは、広帯域指向のインターフェイスやリンク切れ、プラグインの必要性、エラーメッセージの多発など、利便性が損なわれている。
Forresterは、裕福なユーザーの要求に応えたサイトを構築するには、利便性や信頼性、管理機能を高めることだと提言している。利便性は、商品の検索や検討、購入処理などを容易にすることで高められる。キーワード検索や、わずかな回数のクリックで購入を完了できる処理手順などの導入だ。信頼性は、実店舗のブランド力を利用することで築くことができ、管理機能はサービスの品質保証やプライバシー保護によって提供できるとしている。
(2001/3/16)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]