【調査結果】

モバイルコマースは2004年までは低調、利用者数の増加が成功の鍵~米調査

■URL
http://www.strategisgroup.com/

 「米国でのモバイルコマースは2004年までは低調に推移する」との調査結果をThe Strategis Groupが15日発表した。

 この報告書によれば、2001年までの間にモバイルコマースによる収益は1億5,000万ドルを突破できないが、2004年になるとその収益は50億ドルを超えると予測している。このようにモバイルコマースの収益が増加する理由は、2.5世代あるいは第3世代モバイルサービスの実現により、データスピードが向上し、常に電源がオンになっていることなど、モバイルコマースに必要不可欠な機能が揃ってくることが要因とみられる。

 The Strategis Groupでは、2001年までにモバイルコマースの利用者は100万人より少ないが、この数字は2007年には9,100万人を超えると予測した。この利用者数はモバイルコマース成功の鍵を握る。

 North American Wireless GroupのアナリストのCynthia Hswe氏は「人々が金額の大きい品物、例えば車や家具を携帯電話から買うことはしない。それはそれらが時間を要する決済であり、デスクトップ上で行なわれるだろうからだ。ほとんどのモバイルコマース決済は低金額のものになり、人々は映画のチケットや携帯ゲームなど出先でものを買うときに使うだろう。したがって、誰かがモバイルコマースで儲けようと思うのならば、利用者の数が大きいことがカギとなるのだ。」と指摘した。

(2001/3/16)

[Reported by taiga@scientist.com]


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