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日経BP社調査部は、国内800のWebサイトに関するインターネット上でのブランド力を測定した「Webブランド調査2001-2」の結果を公表した。「Webブランド調査」は今年1月より年4回の定期調査として実施しているもので、今回で2回目。調査項目は、サイトの認知度、アクセス度、強いイメージ、信頼度、ロイヤルティ(利用経験)の5つで、統計的手法によって各サイトの得点を算出し、サイトブランド指数としている。調査期間は2月15日~28日、サンプル数は3万5,315人。
調査結果によると、1位は「YAHOO! JAPAN」(サイトブランド指数110.3)で、次いで「楽天ICHIBA」(同101.0)、「microsoft.com japan」(同97.5)となり、上位を検索サイト、ECサイト、企業サイトが1社ずつ名を連ねる結果となった。特に「YAHOO! JAPAN」は、ロイヤルティが166.2と突出して高いうえ、サイト内容認知度、アクセス度、強いイメージの各指標で1位を獲得した。
また、ブランド指数を見てみると、上位2サイトは100を超える高いブランド力を誇るものの、70を超えたのはわずかに40サイト、60を超えたサイトは107サイトとなり、日経BP社では、Webでのブランド構築に秀でているサイトはごく一部でしかない事実が浮かび上がったと分析している。認知度やアクセス度では、認知度が20ポイントを超えたサイトは800サイト中383サイト、10ポイントを超えたのは591サイト。一方、アクセス度が20ポイントを超えたサイトはわずかに88サイト、10ポイント以上でも273サイトとなり、サイト自体の認知は進んでいるが、実際のアクセスに結びついていない現状が伺える。
さらに商品購入などのロイヤルティが認知の割に低いことも判明したという。「ブックマークに登録している」率が10%を超えているのは101サイトで、458サイトが3%未満という結果となった。しかし、「会員に登録した」率が10%を超えているのはわずか20サイト、「サイトを通して商品やサービスを購入」の率が10%を超えるのは4サイトとなっている。
これらの結果を踏まえ、日経BP社では、WebサイトがECや顧客の囲い込みなどの有力な手段として定着しビジネスプランとして成立しつつあるサイトは極めて一部しかないと指摘、認知度をアクセスや利用へ結びつけるブランド構築が必要と分析している。
(2001/3/22)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]