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米RealNetworksは21日、カリフォルニアで開かれている「Game Developers Conference」においてオンラインでゲームを配信するための開発者・利用者のためのプラットフォーム「RealArcade」を発表した。
このRealArcadeの開発者向けのサービスでは、ゲームをパッケージングする専用のソフトにより、従来より配布されるファイルのサイズを20％から50％小さくできるという。さらにこのソフトでは、ゲームに付随する画像などのメタデータを容易に加えることができるだけでなく、RealArcadeサービスのエンドユーザーが簡単にダウンロード・インストールできるようにインターフェイスが工夫されている。また、LithTech社が提供する開発キットにより、圧縮されたオーディオ、テクスチャー、ジオメトリーを使った3Dゲームが開発できるほか、開発したゲームをRealAudioやRealVideoなどとシームレスに統合することもできる。
RealArcadeでは、開発のためのサービスだけでなく、ゲームの品質管理、テスト、決済サービスやカスタマーサポートなどの分野でも開発者を支援するほか、このサービスを使って制作されたゲームは、すべて「RealArcade Game Bazzar」と呼ばれるRealNetworkの提供するディレクトリーに掲載され、1億8,000万人とも言われるRealPlayerのユーザーやReal.comのウェブサイトでプロモーションできる。
この開発者向けサービスにはすでに40のゲーム開発企業が賛同しており、その中にはValve Software、Monolith、Zombie Entertainment、Small Rockets、Sierra Online、Midas Interactive、ARUSH Entertainmentなどが含まれている。
一方、RealArcadeのエンドユーザー向けの無料サービスでは、RealArcade Game Bazzarを通して自分の欲しいゲームを見つけやすくするほか、オンラインでゲームをする場合に対戦相手を見つけられるサービスも提供される予定だ。エンドユーザー向けのサービスの詳細はサービスが開始される今年第2四半期の発表時に明らかにされる予定となっている。
この新サービスについて同社の会長兼CEO、Rob Glaser氏は「RealNetworksはインターネット上のオーディオとビデオの配信を開拓した。今我々はこの経験と専門的な技術をインターネットゲームに応用できることに興奮している。RealNetworksはゲーム開発者たちがゲームを作り、市場に送り出す方法を革新しているのだ」とコメントしている。
(2001/3/22)
[Reported by taiga@scientist.com]