【調査結果】

2001年はxDSL事業者数急増に伴い市場競争が激化~IDC Japan予測

■URL
http://www.idcjapan.co.jp/

 IT専門調査会社のIDC Japan株式会社は、国内xDSLサービス市場における新興事業者の現状と課題についてまとめた「国内における新興xDSL事業者動向」を公表した。同社では、事業者数の急増に伴い2001年は厳しい市場競争が繰り広げられると予測している。

 IDC Japanでは、2000年における国内のインターネットユーザー総数は6,630万人にのぼり、今後も28.5%の年間平均成長率で伸びていくと予測。インターネットの普及の加速に比べ、これまでブロードバンドインターネット接続市場は立ち遅れていたが、2001年に入り、光ファイバーやxDSLなど高速・常時接続インフラ市場が急速に立ち上がっており事業者数が急増していると分析している。また、事業者数の急増に伴い、各新興xDSL事業者はサービス料金の値下げやエリア拡大、ストリーミング配信などの付加価値サービスの充実による他社との差別化を迫られており、同社では、こうした事業者間競争は今後一層厳しくなり、これにより利用者も一気に急増すると予測している。

 また、各新興xDSL事業者に共通する課題として、「常時接続を可能とする、安定したサービスの提供」「競争力のある価格設定」「ISDN利用者に対する訴求」などを挙げている。

 さらにNTT東西の提供する「フレッツ・ADSL」にも触れ、ブランド力の点で圧倒的な優位性を持っているため、先行するxDSL事業者はサービス地域をいかに早急に拡大しユーザーを確保するかが成功のポイントとなるとしている。加えて、定額料金による常時接続というDSLの利点についての理解を深めることがユーザー確保には欠かせないと指摘している。

(2001/3/23)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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