|
■URL
http://japan.netkuji.com/pisa/
インターマーコムは27日、広告配信システム「PISA(Push/Impact/Segment/Amusement)」を発表した。通常のバナー広告の10倍の面積で表示される“インパクト”のあるネット広告が配信できる。
PISAでは、同社の「ネットくじシステム」を活用した。ユーザーがサイトに掲載されたネットくじのアイコンやメールに掲載されたURLをクリックすると、サーバー側でくじ引き処理が行なわれ、当たりであれば賞品の提供ページを、はずれると巨大な広告ページを表示する。くじ引きという仕掛けにより、ネットユーザーのクリックを喚起するわけだ。初めてクリックするユーザーには、くじ引き処理の前に性別のアンケート画面が表示され、データをCookiesとして保存。以降、1回のクリックにつき年齢、居住地の郵便番号、勤務地の郵便番号を順次質問し、ユーザーの属性をセグメント化。配信する広告のターゲティングに利用する。すでに4つの項目に回答したユーザーは、5回目以降は、アンケート画面が表示されず、すぐにくじ引き処理に移るようになっている。ユーザーは、表示された広告が興味のない分野であれば、さらにクリックすることで次々と別の広告を表示できる。もちろん、ウインドウそのものを閉じてしまうことも可能だ。
広告主は、通常のバナーと同様に、広告ページから関連するウェブサイトへリンクを張ってユーザーを誘導することが可能。音声や動画の配信にも対応する。さらに、電話番号なども掲載できる巨大なスペースと、閲覧者の居住地や勤務地に合わせた絞り込みが行なえるという点を生かし、新聞の“折り込みチラシ”的な活用も可能になるとしている。一方、当たりの際の賞品提供ページについても、企業は自社の試供品を提供するなどして、広告枠として活用することが可能になる。
インターマーコムでは、今秋にもPISAをASP方式でサービスを提供する予定。ポータルサイトにアイコンを掲載するなどして、当初1,000件のウェブサイト、500誌のメール媒体での展開を計画している。
(2001/3/27)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]