【新サービス】

映像・ゲーム制作業者向けの著作権フリー楽曲販売
「Sound Mega Bank.com」

■URL
http://www.soundmegabank.com/

SMBのトップページへ  株式会社サンネットでは、著作権フリー楽曲のダウンロード販売サービス「Sound Mega Bank.com」(以下SMB)を開始した。テレビやゲームなどのコンテンツ制作のプロに向けた“業務用音楽配信サイト”だ。映像やゲームなどの制作には、著作権フリーの楽曲を使用する場合が多いが、これまでそういった楽曲は数十曲が1つになったCDなどの形で販売されており、CDを買っても使えるのは数曲などムダが多かった。SMBはこの状況を解消し、制作現場の効率化をはかるサービスとなる。
 SMBが扱う著作権フリー楽曲(SMBではライセンシー・ミュージックと呼ぶ)とは、著作権所有者が、ユーザーに使用権の貸与をあらかじめ認めている楽曲を指す。SMBでは、本来は各ユーザーと著作権所有者間で発生する使用権貸与認定の手続きを代行し、1曲ごとの料金を払えば使用が可能になるシステムにまとめている。いわば“有料貸し出しOK”の楽曲が収納されたサーバーから、楽曲を取り出す際に料金を払うサービスだ。

 具体的には、楽曲の検索から試聴、決済、ダウンロードまでをワンストップで提供する。まず希望するイメージの楽曲を、ジャンルや長さ、そして“癒し”“はつらつ”“都会的”など曲のイメージを示す「情感キーワード」を使った「楽曲検索」で検索する。出てきた楽曲が多い場合は、ギターやピアノといったリード楽器、テンポ、使う場面を想定したキーワードを使った「絞り込み検索」で絞り込む。検索した楽曲はまずMP3(64kbps)形式のファイルで試聴し、イメージに合っていればバスケットにいれ、購入ステップが済むとWAV形式ファイルでのダウンロードが可能になる。WAV形式を採用したのは、制作現場ではMP3では音質が悪いという意見が多いのと、CDと同等のクオリティであれば使い勝手に困ることはないという判断からという。楽曲は圧縮ファイルでダウンロードでき、決済後72時間以内なら、回線切断などで失敗しても再度ダウンロードが可能だ。
 SMBの利用には会員手続きが必要で、その際に郵送での契約書送付が求められる。会費は個人会員で年間2万円、法人会員で年間5万円からで、楽曲は1分以下で1,000円(一部の効果音などは800円)、1分を超えるものは2,000円となる。楽曲の利用が多い事業者向けには、年間30万円で3アカウント+月20曲までダウンロード無料といった割引コースもある。個人会員はフリーの映像ディレクターなどの利用を見込んでいる。

 サンネットでは、SMBを利用することで映像制作現場などで必要なBGMや効果音を簡単に手に入れられ、効率アップが図れるとしている。現在は5,000曲を提供しているが、初年度中に1万曲へ拡大を図り、また海外の著作権フリー楽曲の収録へも対応していく。初年度の売上目標は約2億円、また約3,000社あるといわれる日本のコンテンツ制作業者から、10%である300件の契約を目標とする。

「楽曲検索」で、フュージョンでさわやかな曲、などの条件で検索 「絞り込み検索」で、リード楽器をシンセ、テンポをミディアムに設定 結果を表示。各楽曲のリード楽器やイメージがわかる 楽曲の詳細情報。ここと左の結果画面から試聴や購入が可能だ

(2001/3/31)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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