【業界動向】

goo、世界初の「ロボット型ディレクトリ」を実現 ~今夏から

■URL
http://www.goo.ne.jp/ (goo)
http://www.nttx.co.jp/ (NTT-X)

 株式会社エヌ・ティ・ティ・エックス(以下NTT-X)は、同社の運営するポータルサイト「goo」に、夏までに新型検索エンジンを使ったサービスを追加すると発表した。

 この新型検索エンジンとは、検索ロボットが収集したWebページ情報をサイトとしてくくりなおす「自動ページ編纂技術」、Webページのアンカーテキスト分析や要旨抽出を行なう「重要キーワード抽出プログラム『IndeXer』」に、NTTサイバーソリューション研究所による「自動サイト分類技術」を組み合わせたものとなる。これを用いて、ディレクトリ検索分野に本格参入する形だ。 (※アンカー分析=ハイパーリンク元のページの情報を、当該ページの情報として扱う技術)

 これまでのディレクトリ型サービスでは、人手によるWeb情報収集・登録となるため、Webサイト増加のスピードに追いつけない、分類がサイトによってまちまち、サイト内容やURLをアップデートする作業が膨大なものになる、といった欠点があった。gooの新型エンジンを使ったディレクトリ検索では、Webのカテゴリ自体をユーザーの利用動向分析から自動生成し、ユーザーニーズごとに分類・配列、そのうえで適合度のランキング順に結果を表示することで、ユーザーのニーズを反映したディレクトリを実現する。人の手による収集・分類を行なわず、検索エンジンのみでディレクトリが形成でき、いわば世界初の「ロボット型ディレクトリ」が実現することになる。

 NTT-Xでは、gooで従来の全文検索とロボット型ディレクトリーを組み合わせ、さらに使いやすいサービスに向けての改善を行なっていく。また今や大手ポータルサイトでは少数派となった「日本産ロボット型検索エンジン」として、日本語処理技術の速さや精度の高さを生かしながら、「国内No.1のナビゲーションサービス」を目指す。

(2001/4/2)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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