【業界動向】

米上院司法委員会でインターネット音楽配信を巡る公聴会~NapsterとRIAAが参加

■URL
http://www.napster.com/pressroom/pr/010403.html
http://www.riaa.com/PR_story.cfm?id=397

 米上院司法委員会は3日、「オンラインエンタテイメントと著作権法」に関する公聴会を開催した。これには、米NapsterのHank Barry暫定CEOや米レコード協会(RIAA)のHilary Rosen会長兼CEOらが参加し、物議を醸しだしているインターネット上の音楽配信についての発言が行なわれた。

 NapsterのBarry氏は、インターネットにおける音楽配信にはラジオ放送と同様のライセンス形式を法制化すべきと考えており、そのようなライセンス形式には印税と同様に、著作権管理団体のASCAPやBMIが徴集した著作権料をアーティストに直接支払うようにすべきだと訴えた。Barry氏は「ライセンス供与された音楽は、ただちにラジオと同様にインターネット上で利用可能にすべきだ。私はそのような変化が、アーティストや視聴者、企業にとってインターネットが心地よい場所となるために、必要で重要だと強く信じている」と発言している。さらにBarry氏は、RIAA自身の主張がWebストリーミングに関して音楽出版社からライセンスを得ることを求めていると指摘。著作権庁への申請において、RIAAは音楽出版ライセンスについて、「個人が大規模な契約をしなくてもすむ」と主張したことをBarry氏は引用した。

 一方、RIAAのRosen氏は「Napsterはエキサイティングだが、許可なしに音楽を誰かに提供している」と非難。さらに、デジタル時代に向けてレコード業界既に着手した、音楽配信の選択肢を増やすための提携や計画について詳細を説明した。

 Rosen氏は「レコード業界はファンや消費者に対し、合法的にライセンスした大量の音楽がオンラインで利用できることを知らせる努力をしている。より音質が優れ、新しい機能を備えた新サービスをできるだけ速やかに市場に投入する計画を立てている」と述べ、前日に発表したメディア大手3社と米RealNetworksのMusicNet設立について説明した。

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(2001/4/4)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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