【業界動向】

米EMusic.comが大手メディア会社への買収交渉、株価低迷で上場廃止へ

■URL
http://www.emusic.com/s=505843acd0da4c2d6bf;/about/pr/pr160.html

 オンライン音楽配信の米EMusic.comは5日、大手メディア会社への買収交渉で拘束力のない仮契約を結んだと発表した。買収提示額は1株当たり57セントで総額2,300万ドル。買収完了には、両社の最終合意や役員会の承認などの諸条件をクリアすることが必要だとして、交渉相手は明らかにされていない。

 EMusicは併せて、2001年1-3月期の売上高が約420万ドルになる見込みであることを明らかにした。これらのうち、楽曲の売上高は220万ドルで、2000年10-12月期の170万ドルに比べて増収となった。しかし、広告収入は10-12月期の300万ドルに比べて1-3月期には200万ドルと、景気減速によるオンライン広告市場の縮小により減収となった。なお、3月末時点のアクティブな有料会員数は1万人で、12月末時点の4,500人に比べて倍増した。

 またEMusicは、Nasdaqから、同社株価が店頭公開するために必要な最低価格を下回るとの通告を受け、Nasdaq店頭市場で上場廃止となる見通しであることも明らかにした。EMusicでは、通告を受けた場合、その決定を審査するよう要求する方針だ。審査の結果が出るまではNasdaqでの取引を継続できることになる。

(2001/4/9)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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