【新サービス】

ネットワークアソシエイツ、企業向けのセキュリティASPを開始

■URL
http://www.mcafeeasap.ne.jp/
http://www.nai.com/japan/prelease/pr_01A.asp?pr=01/04/17 (リリース)

McAfee ASaPのビジネスモデル図
 日本ネットワークアソシエイツ株式会社は、企業向けのPCセキュリティ対策サービス「McAfee ASaP」を、5月中旬より開始すると発表した。すでに米Network Associatesで2年前から行なっているサービスの日本版となる。
 「McAfee ASaP」は、企業向けにウィルス対策やネットワークセキュリティの機能を、ASPで提供するサービスだ。ネットワークアソシエイツによれば、ウイルス対策ソフトを導入している企業は9割に上るが、その後のウィルス定義ファイル更新などの管理が徹底できず、新種のウィルスに感染するケースが目立つという。こうした状況に対応するため、社内管理者向けのウィルス対策管理ソフト「ePolicy Orchestrator」を2000年秋に発表している。今回発表した「McAfee ASaP」は、社内にネットワーク管理者やセキュリティ専任者を置きにくい状況にある中小規模の企業に向けて、ASPでこうした機能を提供するものだ。

 5月の開始時点では、ウイルス対策サービスの「VirusScan ASaP」と、ネットワーク脆弱点検査サービス「PGP CyberCop ASaP」から提供を開始する。
 「VirusScan ASaP」では、最初に企業側のPCにエージェントソフト(1.7MB)をインストールするだけで、あとは常時ウィルスがモニタリングされる。またPCがネットワークにログインするたびに、ウィルス定義ファイルの更新をチェックする。ここで新しい定義ファイルが見つかった場合、自動的にダウンロードを行ない、社内PCの定義ファイルを更新するのが特徴だ。PtoPの1種である「Rumor」技術を用いており、定義ファイルをダウンロードするのは1台のPCだけで、あとは社内のPCからPCへとファイルを受け渡していく形で、効率のよい定義ファイル更新が可能となっている。「PGP CyberCop ASaP」では、インターネットから企業内のサーバーやファイアウォールなどネットワークシステムを総合的にテストして脆弱点を検出し、分析レポートと脆弱点の強化方法を報告するサービスとなる。

左からネットワークアソシエイツの寺澤廣一氏と青木大知氏
 「McAfee ASaP」の価格はクライアントPCの台数やサポート体制によって異なり、「VirusScan ASaP」のクライアント26~100台の規模で、年間8,400円~1万1,760円(1台)。「PGP CyberCop ASaP」はスキャン回数が6回で10万9,800円~100回で131万9,800円となる。提供は販売会社などからのOEM提供とWebからの直販を予定しており、サービス開始時にはWebサイトからの無償トライアルも開始する。またメールサーバーでのウィルス対策「VirusScreen ASaP」や、ファイヤウォール機能を提供する「PC FireWall ASaP」といった機能も今後追加する予定だ。なおネットワークアソシエイツでは、「McAfee ASaP」での今年度の売上げ目標を5億円、契約目標を500社としている。

(2001/4/17)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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