【業界動向】

米MicrosoftとHyperionが多次元データベースアクセスのためにXML使用を推進

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http://psweb1.hyperion.com/hyweb/imrsnews.nsf/newsdate/89FA731B1F40684E85256A370036F60A

 米Microsoftと米Hyperionは23日、どのようなプラットフォーム上で動作する多次元データベースであっても決められた方法でアクセスすることのできる「XML for Analisys」仕様の策定を行なうことで合意した。

 多次元データベースとは、例えば、縦軸・横軸に「奥」を加えるなど、データに2次元以上の項目が加わったもので、データベースの列を次元と考え、それを高速に入れ替えることでデータをさまざまな角度から分析できる。データマイニングなど企業内データ分析の場面で多く利用される。MicrosoftとHyperionは、両者ともこのデータベースにアクセスするための「オンライン分析処理(OLAP)」の主要ベンダーである。

 OLAPがXMLに置き変わることによって生じるメリットについて、OLAP関連のレポートを発行する「The OLAP Report」の筆頭著者であるNigel Pendse氏は「このイニシアチブが成功すれば、複数の主要なOLAPサーバーに対して普通の方法でクエリーを送ることが可能になり、それはSQL言語を使ってリレーショナルデータベースにアクセスするようなものになるだろう」とその効果について説明した。

 XML for Analisysによって、企業はこれまでに投資してきたサーバーやツールへの投資を保護することができるだけでなく、開発者は複数のAPIやクエリー言語を駆使してプログラムをしなくても一つの方法ですべてのサービスにアクセスできるようになり、結果として大幅なコスト削減が期待できるものと思われる。

(2001/4/24)

[Reported by taiga@scientist.com]


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