【新サービス】

NTTコム、IPv6インターネット接続サービスを開始

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http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2001NEWS/0004/0426.html

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTTコム)は、「IPv6」によるインターネット接続サービスを開始すると発表した。まず、ISPや研究機関・企業向けのサービス「IPv6ゲートウェイサービス」を4月27日から開始し、6月上旬には企業や個人向けの「OCN IPv6 トンネリングサービス(仮称)」を開始する予定だ。

 IPv6ゲートウェイサービスでは、NTTコムと米Verio社が共同で運用するグローバルIPv6バックボーンに直接IPv6プロトコルで接続する形で提供される。すでにISPの「BIGLOBE」、「InfoSphere」、「@nifty」のほか、企業では松下電送システムが利用を予定している。なお、サービスの提供は東京都内が対象で、2001年4月27日~2002年3月31日までを試験サービスとして提供、期間終了後は本格サービスとして継続提供する。

 一方、個人向けの「OCN IPv6 トンネリングサービス」は、IPv6 over IPv4トンネリング技術により、既存のIPv4接続のままでIPv6環境を導入できる。料金は、それぞれのOCNサービス料金に追加される形で、「OCN IPv6 トンネリング for OCNエコノミー」でOCNエコノミー料金+2,500円、「OCN IPv6 トンネリング for OCNスタンダード」でOCNスタンダード料金+14,000円となっている。対象となるのは、OCNサービスの全提供地域で、すでにOCNサービスを利用しているユーザーは、IPv6 over IPv4トンネリング機能を搭載した機器と、OCNサービスとの差額分だけで利用できるようになる。申込み方法等は6月上旬までにOCNホームページ上で告知される予定だ。

 IPアドレスの枯渇問題を解消する次世代の通信規格として期待されるIPv6だが、現在のところIIJ、大阪メディアポートなど、サポートしている企業はまだ少ない。大手ISPへの提供、また、OCNユーザーへの提供により、今後のIPv6普及に拍車がかかる可能性もありそうだ。

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(2001/4/26)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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