【業界動向】

Citigroup、Microsoftなどと提携~個人間決済サービスの拡大を狙う

■URL
http://www.c2it.com/
http://www.msn.com/
http://www.auctionwatch.com/

「c2it」のサイト。現在はまだ米国外からの登録はできない
 米Citigroupは同社が運営する個人間決済サービス「c2it」で、米Microsoft、および米AuctionWatchとの提携を発表した。Microsoftのポータル「MSN」での各種サービス、およびAuctionWatchでの決済手段として導入される予定で、5月半ばから順次サービスを開始する。

 「c2it」は2000年10月から運営中のオンライン個人間決済サービスだ。送金相手のメールアドレスと送金金額を専用フォームに入力すると、相手に専用のURLが入った送金通知が届き、そのURLにアクセスすると、相手の銀行口座などに入金されるという仕組みだ。現在はアメリカ国内で、同サービスに登録したユーザー同士のみの送・入金が可能となっている。

 今回のMicrosoftとの提携では、MSNのオフィシャル個人間決済サービスとして「c2it」を採用し、MSNの金融ポータル「MSN MoneyCentral」やオークション、ECサイトの「MSN eShop」、Webメールの「MSN Hotmail」といった各種サービスで利用可能にする。これにより「c2it」はMSNの2億3,000万に上る月間ユーザーに向けた展開が可能となる。またAuctionWatchでは、同社が提供する個人販売サービスでの決済手段として導入される。

 これらの提携に伴い、Citigroupでは5月1日から送金時の手数料を、現在の1回一律2ドルから、最低50セント~最大で送金額の2.2%に変更する。また5月中旬に米国から30カ国のユーザーへの送金を可能にし、追ってc2it専用カードの発行や、2001年暮れまでには国際間での送金に対応する予定だ。

(2001/5/2)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp