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【業界動向】

FWAの新規周波数割り当てでNTT東西にも参入の余地

 総務省は8日、加入者系無線アクセスシステム(FWA)用に新たに割り当てる6ブロックの無線周波数帯について、14日より申請を受け付けると発表した。

 今回の募集は、同省が4月に一部改定を明らかにした基本方針に沿って行なわれる。これまでの方針では、競争を促す観点から、周波数の割り当てはNTT東西地域会社以外の事業者に対してのみ許可していた。これに対して新方針では、その期間を2カ月に限定。6ブロックの新規割り当て枠が申請開始日から2カ月経っても埋まらなかった場合は、NTT東西でも申請できるようになる。

 FWAとして現在開放されているのは22GHz帯の4ブロック、26GHz帯の7ブロック、38GHz帯の7ブロック。ソニー、日本テレコム、KDDIウィンスターなどが割り当てを受けており、主に企業向けの高速アクセス回線としてサービスを展開している。ただし、総務省によるとすべての地域で既存ブロックが埋まっているわけではないとしており、今回の新規割り当てについてもどの程度引き合いがあるのかはわからない。当然、応募が6社に達しない場合も考えられるため、NTT東西にもFWAサービス参入の余地があることになる。

(2001/5/8)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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